国営イラン航空が米ボーイングから航空機80機、166億ドル(約1兆9200億円)相当を購入する契約を結んだ。この種の合意としては1979年のイラン革命後初となる。米議会とトランプ次期米大統領は今後、外交上の優先課題と米雇用拡大のバランスを取ることを迫られる。

  ボーイングが自社ウェブサイトで11日発表した資料によると、契約の内訳は737マックス8が50機、777-300ERが15機、777-9が15機。航空機は10年間かけて納入されると、国営イラン通信(IRNA)がイラン航空幹部の話として伝えた。引き渡し開始は2018年。

  イランが革命で混乱し米国との約40年にわたる緊張関係に入る2年前の1977年以降、ボーイングは航空機を納入しておらず、今回の契約で再び市場が開かれる。ただトランプ次期大統領は契約に道を開いたイランの核合意に批判的で、米議会も契約の撤回につながりかねない法案を検討中だ。

  同社はイラン航空との契約について、米政府が9月に発行したライセンスの条件に基づくもので、米航空宇宙産業で約10万人の雇用を支えると説明した。ボーイングなど企業から資金提供を受ける非営利団体レキシントン・インスティテュートの防衛アナリスト、 ローレン・トンプソン氏によると、イランはボーイングがエアバス・グループと競争する上で重要な市場。

原題:Boeing-Iran Deal for $16.6 Billion of Jets Is First Since 1979(抜粋)

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