北海ブレント原油価格は、ほぼ1年半ぶりに1バレル=60ドルを上回る可能性がある。ロシアなど石油輸出国機構(OPEC)非加盟国が協調減産に合意した上、サウジアラビアが予想外に、先に合意した水準を上回る減産を実施することを示唆したためだ。

  OPEC非加盟国は10日、日量55万8000バレルの減産で合意したと表明。OPECは11月30日に、来年1月から日量120万バレル減産することで合意している。OPECが8年ぶりとなる減産を実施すると発表して以降、北海ブレント原油価格は20%余り上昇している。

  OPECとOPEC非加盟国の協調減産での合意は2001年以来。これは、世界の供給過剰を悪化させ、原油価格の75%下落の要因となった市場シェア争いを終了させようとする決意を示している。協調減産に合意した産油国は世界の原油生産の60%を占め、シェールブームの恩恵を受けている米国とカナダのほか、中国、ノルウェー、ブラジルは含まれていない。

  エナジー・アナリティクス・グループ(フロリダ州)のディレクター、トーマス・フィンロン氏は「前代未聞の出来事だ。OPEC非加盟国による日量55万8000バレルの減産と、OPECによる減産幅を合わせると日量180万バレルとなり、世界の生産の約2%に相当する。影響を及ぼすには十分な量だ」と指摘した。

原題:Oil Seen Headed to $60 as Saudis Signal Deeper Output Cuts (1)(抜粋)

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