9日の米株式市場で、バイオテクノロジー企業バイオジェンの株価が乱高下。アルツハイマー病の実験薬をめぐる楽観で上げたものの、その後は安全性に関する懸念で下げに転じた。

  同社株のこうした値動きは、米国で死因上位に入る病気の治療薬研究を取り巻く不透明感の大きさを示している。投資家はサンディエゴで開かれたアルツハイマー症臨床試験(CTAD)会議で示されたデータの解釈に追われた形だ。

  CTAD会議での発表で、バイオジェンの実験薬「アデュカヌマブ」の試験で1人の患者が治療に伴う発作と脈拍消失を起こしたとの説明が響き、同社株は一時2.7%下落。これに先立ち、一時6%高となる場面もあった。競合企業イーライリリーが前日夜に示したデータは、バイオジェンのアデュカヌマブの方がより強力な薬で、アルツハイマー病の未来を変える大きな力になる可能性を示唆していると受け止められた。

  イーライリリーが8日に示した試験結果の詳細によると、同社の「ソラネズマブ」はアルツハイマー病に関係すると考えられているタンパク質、ベータアミロイドの脳内レベルを下げる効果がほとんど無かった。バイオジェンのアデュカヌマブの試験ではベータアミロイドに対する効果がより高いことが示唆されている。

原題:Biogen Shares Seesaw on Uncertainty About Alzheimer’s Drug(抜粋)

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