イタリア政府はモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行救済案取りまとめの最終段階にある。政府救済ならば株主と債券保有者は損失負担を強いられる公算が大きく、政府の措置で債券保有者は影響を受けると当局者が匿名を条件に述べた。

  欧州中央銀行(ECB)はモンテ・パスキが要請した資本増強の期限延長を拒否することを決めたと、事情に詳しい関係者が9日明らかにした。7日の発表文によると、同行取締役会は「状況の変化」を理由に50億ユーロ(約6100億円)規模の資本増強について、完了期限を年末から来年1月20日に延期することをECBに求めていた。レンツィ首相が辞意を表明するなどイタリアの政治が混乱する中、モンテ・パスキは投資家の確保により多くの時間が必要だと判断した。

  ECBの拒否で焦点は政府救済に移った。モンテ・パスキのマルコ・モレリCEOとアレッサンドロ・ファルチャイ会長はローマのイタリア財務省で協議したと、政府当局者が匿名を条件に明らかにした。内閣は週末の間に閣議を開きモンテ・パスキ救済法令を通そうとする公算だとイタリア紙レプブリカが報じた。 

  モンテ・パスキの資本増強計画は債務の株式転換と新株発行、不良債権処理の3部分から成る。債券投資家は10億ユーロ余りの劣後債の株式転換に合意したが、転換は計画の残り2つが成功した場合にのみ実施される。

  モンテ・パスキ株は9日のミラノ市場で一時17%安となった。

原題:ECB Said to Reject Monte Paschi Request for More Time on Capital(抜粋)
Italy Close to Finalizing State-Backed Monte Paschi Rescue

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