石油輸出国機構(OPEC)の減産に伴い、原油市場は来年半ばまでに均衡する可能性が高いものの、価格を圧迫している在庫の取り崩し目標は達成できないとの見方が広がっている。

  ナイジェリアのカチク石油資源相は、原油市場が「来年半ばにかけて」再び均衡すると予想。3年余りにわたって続いていた供給が需要を上回る状況は終了する見込みだ。ただ、OPECが10日開く会合でOPEC非加盟国による減産への参加の約束を確実なものとしたとしても、OPECのデータに基づくブルームバーグ・ニュースの算定によれば、来年全般を通じて過去最高水準にある原油在庫は全体的にはほとんど減少しないと予想される。

  PVMオイル・アソシエーツ(ロンドン)のアナリスト、タマス・バルガ氏は「OPECとOPEC非加盟国が共に100%減産計画を順守したとしても、2017年上期(1-6月)に世界の在庫が減少することはないだろう」と指摘。「それが原油価格を引き続き抑制する」との見通しを示した。

  ベネズエラのデルピノ石油鉱業相は先週、OPECが在庫を通常の水準に戻すことに成功すれば、原油価格は1バレル当たり60ドル-70ドルに上昇する可能性があると予想。サウジアラビアやイランなど他のOPEC加盟国と同様の見方を示した。

原題:OPEC’s Historic Deal Won’t Be Enough to Drain Oil Stockpiles(抜粋)

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