中国の11月の生産者物価指数(PPI)は、2011年後半以来の高い伸びとなった。世界的に物価を下支えする可能性がある。食品価格の上昇で消費者物価指数(CPI)の伸びも加速した。

  国家統計局が9日発表した11月のPPIは前年同月比3.3%上昇。ブルームバーグが調査したエコノミスト47人全員の予想(中央値は2.3%上昇)を上回った。10月は1.2%上昇だった。11月のCPIは2.3%上昇。エコノミスト予想は2.2%上昇だった。PPIの伸びがCPIを上回ったのは11年以来。

  「世界の工場」である中国は、再びインフレを各国に輸出する可能性がある。商品価格高や需要増加で物価が押し上げられ、それがアジア全体の供給網に波及することが見込まれる。ただ、トランプ次期米大統領の財政刺激策や政策決定をめぐる不確実性は残り、中国当局は金融リスクの抑制に動いている。

中国の港湾施設に積まれた石炭
中国の港湾施設に積まれた石炭
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)グループの大中華圏担当チーフエコノミスト、楊宇霆氏(香港在勤)は「中国は新たなインフレサイクルに入った。中国人民銀行(中央銀行)の次の動きは利下げではなく利上げになるだろう」と指摘した。

  鉱業のPPIは前年同月比14.8%上昇と、伸びは10月の7.9%、9月の2.1%から加速。原材料のPPIは5.8%上昇。

  食品のCPIは4%上昇し、非食品CPIは1.8%上昇した。

原題:China Factory Prices Jump 3.3%, Lifting Global Inflation Outlook(抜粋)

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