ドナルド・トランプ氏は貿易をめぐり中国に対し断固たる態度で臨む方針を打ち出している。次期米政権の政策がドル高の一因となっており、これが中国の輸出を支えることで、不満が高まる可能性もある。

  財政支出とインフラ投資を増やすとのトランプ氏の公約でドル高が進み、すでに中国の対米輸出は増加。先月は前年同月比で8.1%増えた。それまでは7カ月連続での減少だった。

  ヘッジファンドや機関投資家への助言を行うメドレー・グローバル・アドバイザーズの中国調査責任者アンドルー・ポーク氏(北京在勤)は「トランプ氏の経済政策は米国の対中貿易赤字を増やすだけのように見える。ドルが本当にその強さを維持するというのなら、米国の貿易赤字拡大につながるはずで、中国の輸出企業がその大きな恩恵にあずかるだろう」と述べた。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアジア担当チーフエコノミスト、トム・オーリック氏(北京在勤)は8日のリポートで、人民元下落と米国の需要拡大で中国の輸出が来年増えるというのが基本シナリオだと指摘した。

原題:Dollar Rising on Trump Agenda Risks Widening China Trade Deficit(抜粋)

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