9日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  エーザイ(4523):前日比9.7%高の6881円。米バイオジェンと共同開発するアルツハイマー病(AD)治療薬「アデュカヌマブ」の臨床試験で、患者の一部グループの症状進行を遅らせる効果を示したことが明らかになった。モルガン・スタンレーMUFG証券では、用量漸増試験結果について、有効性は前回のフェーズ1bの結果をおおむね再現、期待通り副作用の抑制に成功し好結果と指摘。この結果を受けて株価は過度な下落から回復に向かうと予想した。

  原油関連株:石油資源開発(1662)が5.4%高の2789円、国際石油開発帝石(1605)が4.1%高、富士石油(5017)が8.5%高など。8日のニューヨーク原油先物市場ではWTI先物1月限が前日比2.2%高の1バレル=50.84ドルと大幅反発した。先週の石油輸出国機構(OPEC)の減産合意を受け、市場ではOPECが非加盟国から減産同意を取り付けられるかどうかに焦点が移っている。東証1部業種別で鉱業指数は上昇率1位、石油・石炭製品は2位。

  出光興産(5019):5.3%高の3130円。韓国で有機EL材料製造装置の生産能力を増強する、と8日に発表した。製造能力を年5トンから8トンに引き上げる。スマートフォンや大型テレビへの有機ELディスプレー採用、車載ディスプレーなどへのさらなる普及が想定される中、有機EL材料需要の増大に対応する。

  コナミホールディングス(9766):5.4%高の4010円。みずほ証券は、新作ゲームアプリ「遊戯王デュエルリンクス」が7日午後11時時点でアップストア売り上げランキングのトップ3に入ったことに言及。初動が期待した程でなく心配されたが、初のカード追加を7日に行 い、売り上げを大きく伸ばすことに成功したとみる。2018年3月期の同アプリの月商規模の20億-25億円を国内だけでクリアできる可能性も出てきたとし、今後配信開始予定の欧米市場での売り上げは丸々アップサイドとなり得る、との見方も示した。

  JVCケンウッド(6632):5.3%安の307円。同社が出資するZMP(東京・文京区)が19日に予定していた東証マザーズ上場を延期すると8日に発表。顧客情報の一部が流出したことが判明、セキュリティー体制を見直す。SMBCフレンド証券投資情報部の松野利彦チーフストラテジストは、出資先や提携先は上場により保有株式の評価が高まるという期待感などから相当買われてきたため、失望売りは仕方ないと電話取材で語った。子会社が資本提携するテクノスジャパン(3666)は6.7%安。提携先のアートスパークホールディングス(3663)と運用ファンドが株式を保有しているフューチャーベンチャーキャピタル(8462)はともにストップ安となった。

  任天堂(7974):3.7%高の2万9255円。米国任天堂のレジ-・フィサメィ社長は9日、15日に配信を予定しているiPhone(アイフォーン)向けのゲームアプリ「スーパーマリオラン」のダウンロード数を2000万強と予想した。岩井コスモ証券投資調査部の林卓郎氏は、事前登録も好調とのことでマリオランの業績貢献期待を織り込む流れ、と電話取材で指摘。さらに、主要株価指数が年初来高値となる中、まだ高値を付けていない出遅れ銘柄としても買いを集めているとの見方も示した。

  ニチユ三菱フォークリフト(7105):9.2%高の859円。8日に発表した新中期経営計画では、最終年度の2020年度の営業利益(買収に伴うのれん償却前)を320億円にまで高める方針を示した。16年度(17年3月期)計画は189億円。ユニキャリアとの経営統合で資材費低減など利益面で80億円のシナジーを見込むほか、新規事業の創出も図る。

  スバル興業(9632):7.3%高の499円。17年1月期営業利益計画を19億円から前期比15%増の21億3000万円に上方修正する、と8日に発表した。主力の道路事業が当初計画を上回る見通しに加え、レジャーや不動産事業も順調に推移していることを勘案。期末配当予想を3円75銭から9円25銭に引き上げ、年間配当を13円(前期11円)とした。

  ユビテック(6662):3.7%高の474円。オリックス自動車(東京・港区)が17年2月から提供する高齢者ドライバーの見守りシステム「あんしん運転 Ever Drive」について、ユビテックが設計と技術協力をしていると8日に発表した。全地球測位システム(GPS)で位置ごとの速度超過や急発進などの危険運転リスクを早期に認識。運転状態を可視化することで認知症や体調異変をメールなどで家族に通知し、事故防止を図るという。

  ヨンドシーホールディングス(8008):3.3%安の2430円。SMBC日興証券は8日に投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を3000円から2900円に引き下げた。バリュエーションは 低位で株価の下落余地は限定的でも、アウトパフォームするには売 り上げモメンタムの回復が必要と指摘。最大商戦月の12月を前にファッションジュエリーの回復感が薄く、ブライダルジュエリーは苦戦の原因がまだ解明されていないとした。

  シーイーシー(9692):5.9%安の1705円。2-10月期営業利益は前年同期比4.2%減の23億3300万円だった、と8日に発表。スマートファクトリー関連、オフィスセキュリティソリューションの自治体向け販売の伸長などで売上高は2.6%増えたものの、金融向けシステム開発や検証ビジネス案件の受注時期延伸と失注による収益減、研究費開発費など販売管理費の増加が響いた。

  丸井グループ(8252):2.3%高の1723円。2017年3月期は小売事業の賃料収入が前期比2.3倍の210億円程度になりそうだと9日付の日本経済新聞朝刊が報じた。飲食店や語学教室などテナントの入れ替えが奏功したという。衣料品に左右されやすい百貨店型ビジネスから、賃料で稼ぐショッピングセンター型に業態の転換を急ぐと伝えている。

  コーセーアールイー(3246):300円(25%)高の1484円でストップ高。17年1月期営業利益計画を9億4800万円から10億6200万円に上方修正する、と8日に発表した。資産運用型マンション販売が好調な上、新規仕入れ物件の販売開始と中古マンションの仕入れ販売増で、今期中の引き渡し戸数が増加する見込みになった。同時に1月末の株主を対象とする1対2の株式分割も発表した。

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