米国債利払いの現在の内訳をより詳しく見てみると、トランプ次期米政権で財務長官に就任するスティーブン・ムニューチン氏は、金利上昇に備えて超長期国債の発行を承認する前に立ち止まって考えるべきだろう。

  少なくともオーカム・ファイナンシャル・グループのカレン・ローチ氏はこう話す。この10年で米国の債務総額が急増したにもかかわらず、政府の年間利払いコストは比較的横ばいが続いているからだという。

  米国が支払い不能になるリスクはないことを踏まえれば、金利がじりじりと上昇しても、それが米国の利払いコストを急増させるリスクは最小限だとローチ氏は最近の調査リポートで指摘した。

  利回り曲線が右肩上がりの状況からみて、米財務省は30年債よりも50年債を発行する方が直ちにより多くの利払いを迫られる公算が大きい。そうなれば、年限の範囲がさらに拡大し、金利費用は減少するどころか増加するとローチ氏は分析する。

  財務省は金利負担を歴史的低水準で固定するため既に国債の平均償還年限を急激に長期化している。同省のデータによると、10年以下で償還期限を迎えるのは約87%。長めの債券発行でさらに平均償還年限が長期化すれば、納税者は平均金利コストの上昇に直面することになる。このためローチ氏は、自らの視点では短期債発行の増額が最善のアイデアだという。

原題:Mnuchin’s Longer Bonds No Guarantee for Lower Interest Burden(抜粋)

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