8日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し下落。一時上げていたが反転した。欧州中央銀行(ECB)はこの日、量的緩和(QE)プログラムの下での債券購入を2017年12月末まで延長するとともに、月々の購入額は来年4月以降、600億ユーロ(約7兆8800億円)に減らすと発表。ドラギ総裁はこれについて、債券購入のテーパリングではなく現行プログラムの延長と捉えるべきだと強調した。

  ECBはこのほか、資産購入プログラムについて、利回りが預金金利を下回る債券も購入するといったテクニカルな調整も発表した。欧州・米国債利回りは一時上昇していたが、この調整発表に反応して上げを失い、ユーロは主要通貨に対し下落する展開となった。

  カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)のG10為替戦略責任者、ジェレミー・ストレッチ氏(ロンドン在勤)は、ECBは条件が合えば現行の緩和を維持すると表明したことで「これから3月末まで微調整する余地を残した」と指摘。4月以降の購入減額「という点では明らかにやや驚きだった」と語った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対し前日比1.3%安の1ユーロ=1.0615ドル。

  ドルは円に対し0.2%高の1ドル=114円04銭。一時114円38銭に上げる場面もあった。質への逃避からの退却が広がるなか、円は上げを失って下げに転じた。

原題:Euro Drops; ECB Says Smaller Monthly Asset Buys Not Tapering(抜粋)
原題:U.S. Stocks Rise, Euro Slips With Bonds on ECB Stimulus Signal(抜粋)

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