8日の金融市場では、ユーロが対ドルで急落した一方、株価指数は上昇する展開となっている。欧州中央銀行(ECB)が債券購入を減額して延長すると明らかにしたものの、ドラギ総裁はその後の記者会見で、減額した規模で景気が上向かない場合は再び増額する用意があると示唆した。

  ドラギ総裁は量的緩和(QE)策を2017年末まで延長すると発表した上で、来年1月に資産買い入れ策を調整する可能性に含みを持たせた。これを受けて、ユーロは日中安値まで売り込まれ、株価指数は1カ月ぶりの大幅高。イタリア10年債利回りは急上昇した。ECBは来年4月から資産購入額を600億ユーロ(約7兆2800億円)とし、現行の800億ユーロから縮小すると決定した。

  カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)のG10為替戦略責任者、ジェレミー・ストレッチ氏は、ECBは条件が合えば現在の緩和規模を維持すると表明したことで「これから3月末まで微調整する余地を残した」と指摘。4月以降の規模縮小「という点では明らかにやや驚きだった」と語った。

  ニューヨーク時間午前10時15分現在、ユーロは対ドルで1.1%安の1.0631ドル。欧州株の指標とされるストックス欧州600指数は1%高で推移。イタリア10年債利回りは11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2%となった。
 
  ドイツ2年債は上昇し、利回りは5bp下げてマイナス0.72%と、先月22日以来の大きな下げ。ECBは中銀預金金利を下回る利回りの資産も購入すると、ドラギ総裁が発言したことが材料視された。

原題:Euro Slides on Draghi’s Stimulus Option; Stocks Rise, Bonds Drop(抜粋)
Euro Slides With Bonds on ECB Stimulus Signal; U.S. Stocks Mixed(抜粋)

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