ジョージ・ソロス氏とウォーレン・バフェット氏。この著名投資家たちを、コンピューターはまねることができる。少なくとも、AQRキャピタル・マネジメントによればそうだ。

  プログラム取引に特化した運用会社AQRの創業者らは数学を投資の成功に結び付けたことで有名になった。AQRの最新の研究は公開されていないが、伝説的な名運用者が長い間に成し遂げた投資成績は、幾つかの売りと買いのシグナルに基づく定量分析の手法を使えば理論的には誰にでも達成可能だということを示した。

   バフェット氏を見てみよう。同氏のバークシャー・ハサウェイは1977年以降、平均で年17.6%の投資リターンを上げている。これはS&P500種株価指数の約2倍だ。AQRのアナリストらによれば、バフェット氏が公表した投資内容に沿ってコンピューターにクオンツポートフォリオを作らせれば、普通の人でもバフェット氏の3分の2程度のアルファ(ベンチマークを上回るリターン)が得られる。

  AQRはバフェット氏およびソロス氏の哲学に一致すると考えられる投資スタイルに沿うよう自動調整したポートフォリオのリターンを、本物たちのリターンと比較した。その結果、コンピューターはかなりうまく人間を模倣できることが分かった。これは、低ボラティリティや上昇モメンタムといった特定のファクターを重視して設計した株価指数が、花形投資家と同じようなパフォーマンスを実現できる理由の謎を解く鍵にもなる。

  「バフェット氏のようになりたい投資家は、バフェット氏と全く同じ銘柄を選ぶ必要はなく、同じタイプの銘柄を選べばいい」とAQRの米ポートフォリオソリューション・グループ共同責任者のダン・ビラロン氏は説明する。「ファクターやスタイルが重視される理由はそこにある」という。

  AQRによると、バフェット氏のパフォーマンスと同じように動くのは、バリュー、クオリティ(バランスシートの健全さ)、低ボラティリティのファクターで選んだコンピューター生成ポートフォリオだ。こうした銘柄のポートフォリオを過去40年間保有した場合、バフェット氏の成績にあと4ポイント以内まで迫ることができるという。

  ソロス氏のブームバスト理論に沿った投資のために重要なファクターは、トレンドとモメンタムだとAQRは結論づけた。通貨については、1992年ポンド危機時の空売りで成功を収めた手法に見られるように、バリューファクターも加味される。これらのファクターに基づいて投資すれば、1985-2004年の間にクオンタム・ファンドが達成した年20%のリターンをほとんどなぞることができるという。

原題:Soros, Buffett and Role of Robotic Logic of Investing Riches (1)(抜粋)

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