欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁による年内最後の政策発表は、ECBウォッチャーたちに最大の洞察力を求めることになるかもしれない。

  広く予想されているのは月額800億ユーロ(約9兆8000億円)の資産購入プログラムを半年間延長することだが、もっと重要なのは、ドラギ総裁が量的緩和(QE)のその後の道筋に関して出すかもしれない何らかのシグナルだろう。ブルームバーグが調査したエコノミストらは、何らかの新たな動きを最後にその後は債券購入の縮小が始まると指摘している。

  ドラギ総裁を含めECB当局者は、金融政策のスタンスがいずれはもっと伝統的な状態に戻るものの、そのペースはユーロ圏の景気回復を促進する各国政府の貢献に左右されると幾度も強調。しかし、域内の一部主要国で今後選挙が予定されるため構造改革の余地は限られているほか、ポピュリズム(大衆迎合主義)の高まりで欧州統合への支持も弱まりつつある状況だけに、ECBは異例の措置をもう少し長く続ける可能性もある。

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  ソシエテ・ジェネラルのグローバル・ストラテジスト、キット・ジャックス氏は「私がドラギ総裁の立場だったら、詳細について曖昧にして言質を与えないように努めるだろう」と述べ、「先行き不透明感を高めない形で欧州の為替・債券市場に将来の債券購入縮小への準備を整えさせるため、現時点と向こう数カ月はバランスを取る技を見せることになる」と語った。

  ECBはフランクフルト時間8日午後1時45分(日本時間同9時45分)に政策決定を発表する。ドラギ総裁はその45分後に記者会見する。ECBはまた、経済成長とインフレに関する最新の見通しを公表する予定で、2019年の見通しが初めて盛り込まれる。

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  ドラギ総裁は先週公表されたインタビューで、QEの期間は延長するが購入は減らす可能性を示唆した。ただ総裁がどんな選択をするにせよ、エコノミストと投資家はその後の展開に注目する可能性が高い。

  
原題:Draghi’s Stimulus Message Set to Be Scanned for Ultimate QE Plan(抜粋)

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