スイスの商品取引大手グレンコアのアイバン・グラゼンバーグ最高経営責任者(CEO)は1年前、同社を空売り投資家から守るために闘っていた。同CEOは7日、自身の評判を築いた本領を再び発揮した。それは、世界の商品市場を揺るがす資本取引の締結だ。
  
  グラゼンバーグCEOは、打撃を受けている石油業界とプーチン大統領率いるロシアに対する大きな賭けに出た。グレンコアとカタールの政府系ファンドは、ロシアの国営石油会社ロスネフチの株式110億ドル(約1兆2500億円)相当を取得する。ロスネフチの産油量は米エクソンモービルを上回る。

  グラゼンバーグCEOがグレンコアの出資分として約束しているのは3億ドルにとどまり、残りは複数の銀行とカタールの政府系ファンドが支払うが、グレンコアはロスネフチと密接な関係を築くことになりそうだ。ロスネフチはプーチン大統領の長年の盟友であるイゴーリ・セチン氏が率いている。契約の一環として、グレンコアはロスネフチが生産した原油、日量22万バレルの売却を5年間にわたって手掛ける予定だが、両社の関係がそれだけにとどまる可能性は低い。

  グレンコアは7日の資料で「インフラや物流管理、世界での取引を含む協力拡大に向けた戦略的提携を通じてさらなる機会があると期待している」と説明した。
  
原題:Glencore Dealmaking King Returns With Wager on Oil and Putin (1)(抜粋)

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