テンプルトン・エマージング・マーケッツ・グループのマーク・モビアス執行会長は、ドル相場の先行きについて、上昇ではなく下落する可能性があると考えている。

  モビアス氏は7日、トランプ次期政権が国防やインフラへの支出を増やす中で、ドルは下落に向かうと指摘した。ドル安は米経済成長の加速と相まって、新興市場を中心に世界の他の諸国に好影響を与えると説明した。

  アブダビで開かれたブルームバーグ・マーケッツ・モスト・インフルエンシャル・サミットでモビアス氏は、「ドルが上昇ではなく下落しても驚いてはいけない」とし、「トランプ氏が国内産業の競争力を高める方向なら、ドル安が必要だ」と語った。

  歳出拡大や減税を進めるというトランプ氏の方針が経済成長を促し、米金融当局による利上げを促すとの観測から、同氏の大統領当選以来、ドルは急上昇している。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、11月下旬に約10年ぶりの高値を付けた。

  モビアス氏は「トランプ政権は米経済成長に注力するということだけで世界の他の国に有益だろう」とし、「トランプ氏が米経済成長で成功を収める限り、他国にとってもプラスになろう」と語った。

原題:Mobius Sees Weaker Dollar Next Year as Trump Boosts Industry (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE