モノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、10月速報で28カ月連続の黒字となった。原油安による輸入額の減少が続き、貿易収支の黒字幅が拡大した。市場予想は上回った。

  財務省が8日発表した国際収支統計によると、経常収支は前年同月比22.7%増の1兆7199億円の黒字だった。前月は1兆8210億円の黒字。ブルームバーグの調査による予想中央値は1兆5450億の黒字だった。

  輸出額は9.4%減の5兆7479億円、輸入額は15.9%減の5兆1604億円で、貿易収支は5876億円の黒字となった。貿易黒字は9カ月連続。また、海外配当金や債券利子などの第一次所得収支は円高を背景に14.8%減の1兆4696億円と8カ月連続で減少した。

  SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは1日付のリポートで、「輸出回復で貿易黒字が小幅に拡大する見込みだ」と予想。先行きについても「足元の円安進行・海外金利上昇の影響が第一次所得収支に波及し、経常黒字が一段と拡大する」とみていた。

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