イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナは7日、50億ユーロ(約6100億円)の増資計画を完了するため、さらなる時間的猶予を認めるよう欧州中央銀行(ECB)に求めた。新たな投資家の確保が難航しているためだ。

  発表資料によると、モンテ・パスキの取締役会はECBに対し、状況の変化を理由に増資の期限を来年1月20日まで延長するよう要請した。現行期限は12月31日となっている。

  レンツィ首相提案の憲法改正が4日の国民投票で否決されたことが、モンテ・パスキによる今回の決定につながった。国民投票の結果を受け、レンツィ首相は5日に辞意を表明。不振のイタリア銀行業界をめぐる不透明感が高まっている。

  モンテ・パスキのマルコ・モレリ最高経営責任者(CEO)は、280億ユーロ相当の不良債権の処理や増資、事業再編を通じて経営立て直しは可能だと訴えてきた。関係者らは、同行のアドバイザーが政府系ファンドを含む投資家からのコミットメント確保のため交渉していると述べていた。計画がうまくいかない場合、モンテ・パスキが新たな公的資金注入を求め、株主と債券保有者が損失負担を強いられる可能性が高まる。

  モンテ・パスキは7-9月(第3四半期)に11億5000万ユーロの赤字を計上。7月に実施された欧州のストレステスト(健全性審査)の結果、同行は最も脆弱(ぜいじゃく)な金融機関とされ、ECBにバランスシートの改善と財務強化を求められた。

原題:Monte Paschi Asks ECB for More Time to Complete Capital Increase(抜粋)

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