欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが下落、米国債利回りの低下で-円は3日ぶり上昇

  7日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが米国債利回り低下の影響を受けて下落。一方でユーロは8日の欧州中央銀行(ECB)政策委員会を控えて上げを縮めた。ドルは対円でも値下がりしたが、この日の最安値は離れた。

  ドルは米10年債利回りの低下に追随する形で下落し、一部でストップロスの売り注文発動につながった。その後は一時底堅さを見せ、10年債利回りが低い水準にとどまる中で下げを縮める場面もあった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%低下の1241.28。ユーロは0.3%高の1ユーロ=1.0753ドル。ドルは対円で0.2%下げて1ドル=113円77銭。

  トレーダーらは8日のECBの政策決定およびドラギ総裁の記者会見待ちの状況だ。金利などは現状維持が見込まれている一方、インフレ圧力が引き続き抑制される中で資産購入プログラムの来年3月よりへの延長が示唆される可能性がある。
原題:Dollar Pares Loss After Breaking Free From Treasury Yield Drop(抜粋)
U.S. Indexes Rise to Records as Bond Rout Eases Ahead of the ECB(抜粋)


◎米国株:大幅高、S&P500種とダウ平均は過去最高値を更新

  7日の米国株式相場は続伸。主要株価指数は1カ月ぶりの大幅上昇となり、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均はいずれも過去最高値を更新した。大統領選挙後の上昇相場に通信株と不動産銘柄が加わった。トランプ次期米大統領が高い医薬品価格を批判したことから、医療株は下落。バイオテクノロジー企業の指数は10月以来で最大の下げとなった。

  S&P500種株価指数は前日比29.12ポイント(1.32%)上昇の2241.35。ダウ工業株30種平均は297.84ドル(1.55%)高い19549.62ドル。ナスダック総合指数は1.14%上昇。

  シンク・マーケッツの首席市場アナリスト、ナイーム・アスラム氏は「投資家の間でリスク資産への意欲が強くなっており、ますます強気な賭けに出ようとする動きは止められない」と指摘。「最大の関心事は、世界一の経済大国である米国がトランプ式エコノミクスを背景に勢いを増しそうなことだ」と述べた。

  S&P500種のセクター別11指数ではヘルスケアのみが下落。ファイザーは1.2%下げ、ダウ平均銘柄で下落率トップとなった。

  8日には欧州中央銀行(ECB)の政策委員会が控えている。イタリア国民投票の結果がドラギ総裁の量的緩和にどう影響するかが注目されている。米国では来週14日に、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される。金利先物市場は利上げの確率を100%として織り込んでいる。

  ナショナル・アライアンス・キャピタル・マーケッツの国際債券責任者、アンドルー・ブレナー氏は「次の大型イベントは明日のECB会合だ」とリポートで指摘。「ECBは量的緩和の縮小や、終了への言及、ハト派的な手がかりを残さないことで債券自警団を刺激するようなことは望まないだろう。仮にそうなったとしても、市場は大丈夫だと思う」と述べた。

  S&P500種は年初来で9.7%の上昇。ダウは12%の値上がり。
原題:U.S. Indexes Rise to Records as Bond Rout Eases Ahead of the ECB(抜粋)
S&P 500, Dow Jones Set Records as Telecom, Tech Stocks Rally(抜粋)


◎米国債:続伸、ECBとFOMCに注目-先進国ではいずれも上昇

  7日の米国債は続伸。米国株が上昇したものの国債は堅調に取引を終えた。トレーダーは近く行われる欧米の金融政策会合に注目している。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時過ぎ現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 下げて2.34%。ブルームバーグのデータによれば、ポルトガルやスペインを中心に先進国の国債利回りは軒並み下げた。欧州中央銀行(ECB)が8日の政策委員会で国債購入プログラムを延長するとの観測が広がった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は14日に政策決定内容を声明で発表する。

  米30年債利回りは一時6bp下げた。2年債利回りは約2bpの下げとなった。5年債と30年債の利回り差(イールドカーブ)は約123bpにフラット化した。

  来週のFOMCで政策金利が0.25ポイント引き上げられる確率は、ほぼ100%として市場に織り込まれている。

  8日は週間新規失業保険申請件数やブルームバーグがまとめる消費者信頼感指数が発表される。
原題:Treasury Yields Test Lows With Global Bonds as Eyes on ECB, Fed(抜粋) 


◎NY金:反発、10カ月ぶり安値接近で買いが戻る

  7日のニューヨーク金先物相場は反発。10カ月ぶり安値に近づいたことから、再び買いが強まった。ドルの下落も背景。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日 比0.6%高の1オンス=1177.50ドルで終了。

  「かなり長期にわたって下落してきた」-プレステージ・エコノミ クス(テキサス州)のジェーソン・シェンカー社長。値動きは「や や荒くなるだろう。金はこれまで強く圧迫されてきた」。

  銀は2.8%高の17.275ドル。プラチナは0.8%上昇の943.20ドル。パラジウムは0.2%安の732.65ドル。
原題:Gold Futures Climb as Prices Near 10-Month Lows Lure Investors(抜粋)

◎NY原油:続落、クッシング在庫が急増-OPEC会合を警戒

  7日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で、米石油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫が2009年1月以降で最大の積み上がりとなったことが嫌気された。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国は週末に減産について協議する。
  ジョン・ハンコック(ボストン)で石油・天然ガス関連の債券ポートフォリオを運用するマネジングディレクター、アダム・ワイズ氏は電話取材に対し、「先週起きた原油買い騒動は一段落した」と指摘。「今の市場はデータを消化する過程にあり、減産合意の実行に関心を移しつつある」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比1.16ドル(2.28%)安い1バレル=49.77ドルで終了。ロンドンICEのブレント2月限は93セント(1.7%)下げて53ドルちょうど。
原題:Oil Falls as Supply Surges at U.S. Hub, OPEC’s Position on Curbs(抜粋)

◎欧州株:3日続伸、自動車や銀行株高い-ECBの量的緩和延長に期待

  7日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は3日続伸した。自動車株と鉱業株、銀行株の上げが目立った。欧州中央銀行(ECB)が8日の定例政策委員会で量的緩和策を延長するとの期待の高まりが、今週の株式相場を押し上げている。

  ストックス600指数は前日比0.9%高の347.70で終了。3日間の上げ幅は米大統領選以降で最大となった。ユーロ・ストックス50指数は1.3%上げ、4月以来の高水準に達した。フランスのCAC40指数は週初からの上昇で年初来の下げを解消し、1.2%高に転じた。

  食品株や製薬株などいわゆるディフェンシブ株が主流のスイスのSMI指数は年初来10%安。イタリアのFTSE・MIB指数は15%、スペインのIBEX指数は6.1%それぞれ下げている。

  ジェフリーズ・グループのストラテジストらはリポートで、スペイン株には国内景気の改善やユーロ安、インフレ上昇などが反映されていないと指摘した上で、同国株の投資判断を「強気」に引き上げた。BNPパリバも6日に同様の判断を下した。
原題:European Stocks in Biggest Rally Since U.S. Election Before ECB(抜粋)

◎欧州債:軒並み上昇、ECBが資産購入プログラムを延長との観測で

  7日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が軒並み上昇した。欧州中央銀行(ECB)が8日の政策委員会で国債購入プログラムを延長するとの観測が高まった。

  ドイツ10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.33%。一時は先月14日以来の高水準となる0.38%まで上げた。

  イタリア10年債は続伸し、4日の国民投票で改憲が否決されたことに伴う下げをほぼ消した。同利回りは5bp下げ1.89%。前日は4bp下げていた。同年限のポルトガル債利回りは11月15日以来の低水準を付けた。
原題:U.S. Stocks Fluctuate, Bonds Advance on ECB Stimulus Optimism(抜粋)

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