トランプ次期米大統領の経済政策について、今年のノーベル経済学賞受賞者が懸念を表明した。

  ハーバード大学のオリバー・ハート教授は、トランプ氏が提唱する保護貿易主義的な政策について、最終的に「世界経済にとって有害」だろうと予想。米国経済をも傷つけると警告した。ハート教授はマサチューセッツ工科大学(MIT)のベント・ホルムストローム教授と共に契約理論の基礎を築いたとしてノーベル経済学賞を受賞した。

オリバー・ハート教授
オリバー・ハート教授
Photographer: Scott Eisen/Getty Images

  ハート教授は7日、ストックホルムでのインタビューで「貿易協定の破棄や関税を課す考えは、将来にとってよい方法ではない。従って個人的に懸念する」と発言。「口先だけかもしれない。世界経済にとっては有害だろうし、その方向に進めば米国経済にも有害だろう」と続けた。

  また「失われた雇用を取り戻そうという試みは、極めて非効率で費用がかかる」とし、「このため将来に向けて別の方法を検討するべきだ。個人的な見解だが、富裕層に減税を施すべきだとは思わない。増税するべきだ」と語った。

  ハート教授と並んでインタビューに応じた共同受賞者のホルムストローム教授は、先進国の各地で吹き荒れるポピュリスト旋風は過去に例のない新たな現象だと指摘した。

原題:Trumponomics ‘Bad for World Economy,’ 2016 Nobel Laureate Warns(抜粋)

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