マレーシアの投資家、劉特佐(ロウ・テク・ジョー)氏の家族が不動産・事業投資6億5000万ドル(約740億円)の資産をめぐり、米国による差し押さえを回避しようと動いている。こうした資産はマレーシア国有の投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)から盗み出された資金で取得されたものだと米政府は主張している。

  これら資産を管理するスイスの企業が投資隠しの捜査で訴追されるのを恐れ、米政府への反論をためらっていると劉氏の家族は主張。資産差し押さえを回避できるようにするため、劉氏の父親を含む親族4人が資産管理会社の交代をケイマン諸島とニュージーランドの裁判所に申し立てている。

  米司法省が照準を定めているのは、1MDBから吸い上げられた資金で購入されたとされる不動産や投資、美術品。

  劉家の資産にはニューヨークのパークレーンホテルの株式3億8000万ドル相当、EMIミュージック・パブリッシングの権益1億700万ドル相当、3500万ドル相当のボンバルディア製ジェット機、ニューヨークのタイム・ワーナー・センター最上階のペントハウス(3000万ドル相当)が含まれる。

  劉家による5日の申し立てによれば、これらの資産を保持している信託は、ニュージーランドもしくはケイマン諸島の法律適用を求めている。

  司法妨害で起訴された元バンカーの裁判での先月の証言によると、シンガポールの警察は劉氏を1MDBをめぐるマネーロンダリング(資金洗浄)捜査で「重要関係者」と見なしている。

原題:Jho Low Family Digs in to Stop 1MDB Asset Seizure by U.S. (2)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE