カジノを含めた統合型リゾートの整備を政府に促す法案 (IR推進法案)は7日、参院で審議入りした。自民党は8日の参院内閣委員会で質疑を行った後に採決するよう求めているが、民進、共産両党などはこれに反対しており、与野党の攻防がヤマ場を迎えている。

  7日開かれた参院内閣委の理事懇談会で、自民党は8日の質疑後の採決を提案。民進、共産両党などが充実審議を求めてこれに反対したため、8日の理事会であらためて協議することになった。難波奨二委員長(民進党)が理事懇の協議内容を記者団に説明した。

  自民党は14日が会期末の今国会中の成立を目指しているが、難波委員長は7日、衆院で可決するまでの経緯について「質疑が十分だったかというと、私は少しそうではなかったという認識を持っている。参議院は良識の府といわれるので、やはりその院にあった審議というのが求められるんだろうと思う」と記者団に述べている。

  超党派の有志議員でつくる「国際観光産業振興議員連盟」(IR議連、通称・ カジノ議連)の細田博之会長(自民党総務会長)は参院本会議での趣旨説明で、カジノを含めたIRの整備は「国際競争力の高い魅力ある滞在型観光を実現し、地域経済の進行に寄与する」と語った。

  質疑で民進党の小西洋之氏は衆院での採決に至る経緯を「強行採決されたものだ」と批判した上で、ギャンブル依存症対策の不備などを理由に法案自体についても「明確に反対する」と表明。日本維新の会の浅田均政調会長はIRの整備は「わが国の雇用と経済を考える上で極めて重要。真剣に議論し、前に進めるべきだ」と語った。自主投票を決めている公明党は質疑者を出さなかった。
  

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE