ボーイングの幹部はトランプ次期米大統領の政権移行チームに対し、米政府が最新の大統領専用機「エアフォースワン」への要求事項を減らすことに合意すれば、コストの引き下げが可能だと表明した。協議に詳しい関係者が明らかにした。

  ボーイング幹部が政権移行チームのスタッフに接触したのは、エアフォースワンの後継機プロジェクトの費用が「法外」だとして注文をキャンセルすべきだとトランプ氏が6日にツイートしたことを受けたもの。

  トランプ氏はツイッターに「ボーイングは将来の大統領向けに『747』をベースにした最新のエアフォースワンを製造しているが、天井知らずの費用は40億ドル(約4600億円)を超えている。注文をキャンセルしろ」と投稿した。

  ボーイングの株価は6日のニューヨーク市場で8セント高の151.24ドルで終了。同社製航空機は1943年以来、大統領の移動に利用されてきた。ルーズベルト元大統領は戦時中、チャーチル英元首相に会談するため同社の飛行艇「ボーイング314」に搭乗して大西洋を渡った。

  ボーイング広報のトッド・ブレッチャー氏は電子メールで、「当社は現在、米国の大統領専用の要件を満たすこの複雑な軍用機の性能を決めるために1億7000万ドルの契約を請け負っている。最高の大統領専用機を米国の納税者にとって最良の値段で納入できるよう同プログラムの今後の段階について米空軍と協力していきたい」とコメントした。

  ブルームバーグ・ガバメントのアナリスト、ケビン・ブランカト氏によれば、国防総省は既にエアフォースワンの研究開発や2機の調達などの予算として2021会計年度までに32億ドルを計上しているが、その後2年に追加費用が見込まれている。現在使用されているエアフォースワンは1980年代に製造されたもので老朽化しており、2017年には30年の耐用年数に達することから、同省は後継機の導入を目指している。
  

原題:Boeing Said to Offer Talks on Air Force One After Trump Tweets(抜粋)

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