欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇、ポンドとユーロ安い-対円は114円付近

  6日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。午後に入り米10年債利回りが上げたことが手掛かり。ユーロとポンドは大きく下げる展開となっている。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は上昇した。

  ドルに対してはポンドの下げが特に大きく、ロンドン市場での取引終了直後に1ポンド=1.2700ドルを割り込んだ。その後はポンドが日中安値に下げる中で、ユーロも対ドルで値下がりした。一方で円はこうした動きに影響されず、1ドル=114円付近を維持している。

  ユーロは一時上昇していたが下げに転じた。午後に入り一時1ユーロ=1.0700ドルを割り込む場面もあった。ポンドも一時は値上がりしていた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比0.2%高の1ドル=114円02銭。

  トレーダーらはイタリア国民投票への対応を早々に済ませ、既に先を見据えている。為替市場の次の主な材料は8日の欧州中央銀行(ECB)政策委員会となる。金利などは現状維持が見込まれている一方、トレーダーらはドラギ総裁が資産購入プログラムを来年3月より先まで延長するかどうかに注目している。

  このほか市場では、レポ取引で担保として利用できる債券の不足に対応するためECBがどのような措置を講じるかにも注目が集まっている。  
原題:Dollar Gains as 10-Year Yield Reverses Drop; Pound Leads the Way(抜粋)
原題:INSIDE G-10: USD Up as 10Y Yield Reverses Drop; Pound Leads Way(抜粋) 


◎米国株:続伸、ダウ平均は連日の最高値更新-金融株への買い続く

  6日の米国株式相場は続伸。ダウ工業株30種平均は前日に続いて過去最高値を更新。S&P500種株価指数も11月25日に記録した過去最高値に接近した。金融株への買いが続いている。

  S&P500種株価指数は前日比7.52ポイント(0.34%)高い2212.23。ダウ工業株30種平均は同35.54ドル(0.18%)高の19251.78ドル。

  ルネサンス・マクロの会長兼首席テクニカルアナリスト、ジェフ・デグラーフ氏は大統領選挙後の株高について、トランプ氏の「選挙公約に関し楽観的な感触を与える複数のイベントが注目されている」と指摘。「変化、希望、スローガンが何であれ、大統領就任までは浮ついたムードが続く。現実を実感するのはその後だ」と述べた。

  S&P500種のセクター別11指数のうち、この日は9指数が上昇した。小型株で構成するラッセル2000指数の値上がりは1%を超えた。ナスダック100種は0.2%の上昇。

  原油価格が反落したことを背景に、エネルギー株は一時1%下げた。終値では0.1%安。S&P500種で特に上昇したのはオートデスクやネットフリックス、ボルグワーナー、カーマックス、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス。いずれも4%以上値上がりした。

  ジョーンズトレーディング・インスティテューショナル・サービシズのグローバル市場ストラテジスト、ユーセフ・アッバシ氏は「ここまでの金融株、小型株の上昇は信じがたいほど勢いがある。投資家は政策の変化と経済成長の可能性に大きく賭けているようだ」と述べた。

  今週は8日に欧州中央銀行(ECB)の政策委員会が控えている。イタリア国民投票の結果がドラギ総裁の量的緩和にどう影響するかが注目されている。

  米国では来週14日に、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される。金利先物市場は利上げの確率を100%として織り込んでいる。

  S&P500種は年初来で8.2%の上昇。ダウは10%の値上がり。
原題:S&P 500 Nears Record as ECB Meeting Looms; Oil Snaps OPEC Rally(抜粋)
One Historic Lens Says Trump Stock Market Lovefest Just Starting
Real Estate, Phone Shares Join Trump Rally as Dow Sets Record

◎米国債:10年債ほぼ変わらず、投資家はECBの政策委員会に注目

  6日の米国債市場では、10年債利回りが小幅なレンジで推移している。投資家は今週開かれる欧州中央銀行(ECB)の政策委員会に注目している。

  ニューヨーク時間午後4時4分現在、10年債利回りは前日比約1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.39%。利回りのレンジは3bpにとどまっている。5日は同11bpだった。5年債と30年債の利回り差(イールドカーブ)はこの日スティープ化した。イールドカーブは11月30日の低水準からは約9bpスティープ化した。  

  商務省が朝方発表した10月の米製造業受注額は市場予想を上回る伸びだった。
  
  JPモルガン・チェースが顧客を対象に調査した先週の米国債投資家心理指数によると、米国債のネットショートが今年1月以降で最大となった。

  12月13-14日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を控え、米連邦準備制度当局者が金融政策に関する発言を避けるブラックアウト期間に入った。市場では次回のFOMCで利上げされる確率はほぼ100%織り込まれている。
原題:Treasuries Trading in Narrowest Range Since Before U.S. Election(抜粋)


◎NY金:下落、10カ月ぶり安値付近で終了-テクニカル的に「弱気」

  6日のニューヨーク金先物相場は下落。RJOフューチャーズによれば、テクニカル的な水準は「圧倒的に弱気な状況」が続いている。

   ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日 比0.5%安の1オンス=1170.10ドル。「金は1200ドル割れの水準で下げ続けている」-RJOフューチャ ーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテジスト、ボブ・ヘ イバーコーン氏。「FOMCまでは金には一段の圧力がかかり、横ばいから下方向の 動きが続くだろう。金利上昇の環境において、金は堅調とはならない」

  銀先物は0.5%安の16.81ドル。プラチナ先物は0.3%安、パラジウム先物は1.6%値下がり。
原題:Gold Futures Close Near 10-Month Low as Technicals ‘Bearish’(抜粋)

◎NY原油:反落、OPECの11月産油量が過去最高を記録

  6日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。石油輸出国機構(OPEC)の11月産油量が過去最高を記録したことが、ブルームバーグニュースの調査で明らかになった。市場の関心は10日にウィーンで開かれるOPEC非加盟国の会議に移った。

  みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガー氏は電話インタビューで、「相場を下げている原因は2つ。まずはOPECの生産増加だ」と指摘。「このほか、週末の会合に対する懐疑的な見方がある。これらの国からなんとかして30万バレルの減産を引き出さなくてはならない」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比86セント(1.66%)安い1バレル=50.93ドルで終了。ロンドンICEのブレント2月限は1.01ドル(1.8%)下げて53.93ドル。
原題:Oil Falls From 16-Month High as OPEC Production Keeps on Rising(抜粋)

◎欧州株:続伸、ECBへの期待から銀行株に買い-公益事業株も高い

  6日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は2日間の上げ幅が米大統領選以降で最大となった。欧州中央銀行(ECB)の定例政策委員会を控え、銀行株が買われた。

  ドイツの最高裁判所は政府の脱原発政策により喪失した権利について電力会社が補償金を請求する権利があるとの判断を下した。これを受けRWEやエーオンなどの公益事業株が値上がりした。

  ストックス600指数は前日比1%高の344.57で終了。ECBが緩和策を延長するとの期待から、銀行株指数は6月以来の大きな上げを記録。イタリアのウニクレディトとメディオバンカの上げが目立った。

  IG(ロンドン)の市場アナリスト、クリス・ビューチャンプ氏はリポートで、「銀行に対する楽観が欧州株式相場を押し上げた。イタリアの銀行が何らかの形で救済されるとの期待感がある」とし、「これがリスク意欲を実際に高めるだろう」と指摘した。

  イタリアのFTSE・MIB指数は9カ月ぶりの大幅上昇。ストラテジストらはECBが8日の政策委員会で量的緩和プログラムを現行ペースで少なくとも6カ月延長する公算が大きいと予想している。
原題:Europe Stocks Boosted by Rally in Utilities After German Ruling(抜粋)

◎欧州債:周辺国債が上昇-ECBが資産購入プログラムを延長との観測

  6日の欧州債市場では周辺国債が上昇。イタリアの国民投票で改憲が否決されたことを受け、欧州中央銀行(ECB)が8日の定例政策委員会で資産購入プログラムを少なくとも6カ月延長するとの観測が高まった。

  一方、ドイツ10年債利回りは0.365%に上昇し、11月半ばに付けた水準に接近した。
原題:Treasuries Trading in Narrowest Range Since Before U.S. Election(抜粋)
European Banking Sector Index Rallies Ahead of ECB Meeting(抜粋)

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