トランプ次期米大統領の政策は短期的に株式相場を押し上げるかもしれないが、貿易と企業利益を抑えることで長期的な経済成長を制限することになるだろうと、債券運用者のビル・グロース氏が指摘した。

  通商協定の再交渉や法人税などの引き下げ、インフラ支出拡大などトランプ氏が約束した政策はインフレをあおり、財政赤字を膨らませる一方、持続的な生産性の伸びにはつながらない可能性があるとグロース氏はみている。

  17億ドル(1940億円)のジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏は、12月の投資見通しで「トランプ氏が打ち出す政策の多くの側面が、短期的に株式相場にプラスで債券にマイナスであることは間違いない」とし、減税や規制緩和、財政投入による景気刺激を挙げた。その上で、「しかし長期的には、トランプ氏の反グローバル化の姿勢が貿易を抑制し企業利益に悪影響を与えるというマイナスの側面を、投資家は考慮しなければならない」と記述した。

原題:Gross Sees Trump’s Anti-Globalization Agenda Hurting Profits(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE