フランスのオランド大統領は、ベルナール・カズヌーブ氏を新首相に指名した。来年4月の大統領選まで政権運営のかじ取りを担う。

  カズヌーブ氏(53)は6日に首相に就任し、サパン財政相ら主要閣僚をそのまま引き継ぐ。前首相のマニュエル・バルス氏は大統領選への出馬表明をした5日に辞任。カズヌーブ氏はこれまで内相を務めていた。

  スペイン生まれのバルス氏は、社会党の大統領候補に選出されるために来年1月の予備選を勝ち抜く必要がある。政策をめぐる意見相違からバルス政権の閣僚を辞したモントブール元経済相、アモン前教育相のほか、マクロン前経済相も立候補済み。オランド大統領は左派陣営が分裂すれば極右勢力の大統領選勝利を後押ししてしまうリスクがあるとして、再選を目指さないと表明した。

  世論調査によれば、極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が来年4月の大統領選第1回投票で最大の票を獲得する公算が大きい。最大野党の共和党など中道・右派陣営はフィヨン元首相を大統領候補に選出した。世論調査は社会党候補が決選投票まで残る可能性は小さいことを示している。

  オランド大統領は歴代大統領の中で初めて再選を目指さない意向を示した。一方で、現職首相が大統領選で勝利した例もこれまでない。当時首相だったジャック・シラク氏が1988年、エドゥアール・バラデュール氏が1995年、リオネル・ジョスパン氏は2002年にいずれも出馬したが、大統領の座を射落とすことができなかった。前回2011年の社会党候補を決める予備選でバルス氏が獲得したのはわずか5%だった。

原題:Hollande Makes Cazeneuve French Prime Minister as Time Runs Down(抜粋)

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