オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6日、政策金利を据え置くことを決めた。世界的な商品価格の上昇で国内の成長鈍化による影響が緩和されたと判断した。

  ロウ総裁率いる豪中銀は政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の1.5%に維持。ブルームバーグのエコノミスト調査では27人全員が今回の結果を予測していた。家計部門の債務は既に記録的な水準にあり、追加緩和を実施すれば景気が不安定になりかねないとする同総裁の懸念に、エコノミストやトレーダーは留意している。

  同総裁は声明で、資源の輸出価格上昇が「国民所得の増加をもたらしつつある」としながらも、「年末時点の成長率がやや鈍化する公算が大きい」と予想。「パートタイム雇用者は力強い伸びを示しているが、全体の雇用の伸びは鈍化している」と指摘したほか、「企業投資の見通しは引き続き低迷している」との見方も示した。

  豪州の7-9月(第3四半期)コアインフレ率の平均は年率1.5%と、中銀の目標の2-3%を大きく下回った。そのレンジに戻るには一定の時間がかかる可能性があり、このため多くのエコノミストがなお2017年に1回の利下げを見込んでいる。一方、トレーダーは来年に1回の利上げの可能性をある程度織り込みつつある。

  バークレイズのエコノミスト、ラウル・バジョリア氏は「豪中銀の動きは今後もデータ次第だと考えているが、基調インフレ率低下の許容度は依然として大きいようだ」と指摘。「豪経済見通しは外的ショックにかなり耐久力がありそうで、豪ドルが大きく上昇しなければ、追加緩和の緊急性は限られるだろう」と述べた。

原題:RBA Holds Key Rate as Commodity Upswing Outweighs Slowdown (2)(抜粋)

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