6日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  関西電力(9503):前日比7.6%高の1228円。みずほ証券は5日付で投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を930円から1400円に引き上げた。高浜原発3、4号機の審理終結予定が判明し、大飯原発3、4号機の適合性審査の進展、同業他社と比べてコスト競争力差の縮小を評価。高浜原発の再稼働時期の想定を2017年7月から同4月に前倒しし、18年3月期の営業利益予想を1970億円から2022億円、再来期を2093億円から2355億円に増額した。

  非鉄金属株:三井金属(5706)が5.5%高の305円、東邦亜鉛(5707)が5.2%高、三菱マテリアル(5711)が4.5%高など。 5日のロンドン金属取引所(LME)では、銅3カ月物が15年6月以来約1年半ぶりの高値で終了。米国の景気改善と中国の景気安定化の兆しを受け、需要が加速するとの観測が広がった。シティグループは供給過剰問題が解消され、来年は大方の資源価格で力強いパフォーマンスを予想している。

関西電の高浜原発
関西電の高浜原発
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  SUMCO(3436):5.5%高の1410円。ジェフリーズ証券は5日付で投資判断を「ホールド」から「買い」、目標株価を880円から2000円に引き上げた。従来18年とみていた300ミリウエハー価格上昇の時期を、想定上回る需要予測を踏まえて17年に前倒した。スマートフォンの堅調な販売に加え、データセンターからの引き合い強いとの見方。

  エービーシー・マート(2670):4%安の6240円。5日発表の11月の既存店売上高は前年同月比1.9%減と、2カ月ぶりのマイナスとなった。客単価は5カ月連続で前年実績割れ。SMBC日興証券では、前年のハードルが高くないにもかかわらず弱いと指摘。単価の高いレザーカジュアルが苦戦したため商品ミックスにより客単価が低下したと分析。12月以降もレザーカジュアルの構成比が上昇すると思われる点は注意したいとした。

  江崎グリコ(2206):3.3%安の4970円。JPモルガン証券は5日付で投資判断を「オーバーウエート」から「中立」、目標株価を6600円から5700円に引き下げた。中国グリコもタイグリコも第2四半期はそれぞれ19%、10%の営業減益で、中国はディストリビューターを通じたエリア拡大戦略が裏目に出たと指摘。中国事業売り上げの伸び悩みは下期中続く見通しで、海外事業の成長加速がなければ同社投資論点の差別化ポイントは薄まるとした。

  民放株:日本テレビホールディングス(9404)が2.9%高の1981円、テレビ朝日ホールディングス(9409)が2.9%高、 フジ・メディア・ホールディングス(4676)が3.9%高など。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、広告市場予想の上方修正による押し上げ効果やテレビとネットの融合広告増加によるテレビ広告需要の拡大などを踏まえ、大手5社の今期から19年3月期までの利益予想を大幅に増額。日テレHの投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、テレ朝HDを「アンダーウエート」から「中立」に引き上げた。

  キーエンス(6861):3.4%安の7万3220円。創業者の資産管理会社ティ・ティが保有する普通株150万株の売り出し実施、上限22万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しを5日に発表、需給悪化が懸念された。また、17年1月20日時点の株主を対象に1株を2株に分割する、これに伴い期末配当予想を150円から75円に修正した。モルガン・スタンレーMUFG証券では、実質的な配当額に変わりはないものの、株主還元向上を期待 している市場参加者には物足りなく映る可能性はある、と指摘した。

  オンコセラピー・サイエンス(4564):6.3%高の271円。塩野義製薬にライセンスアウトしているがん特異的ペプチドワクチン「S-588410」の食道がん患者を対象とした第3相臨床試験について、試験進捗(しんちょく)に伴うマイルストーンが発生した、と6日午前に発表した。このマイルストーンは第3四半期に事業収益として計上する。

  ジーンテクノサイエンス(4584):300円(20%)高の1775円でストップ高。JSR(4185)と資本業務提携すると5日に発表した。ジーンTSはJSR傘下の米バイオ医薬品開発・製造受託のKBIを製造委託候補先の1社と位置づけており、バイオシミラーやバイオ新薬のパイプラインに関する製造プロセス開発、製造を活用する。また、持田製薬(4534)とがん治療領域のバイオシミラーに関し、日本での製造販売承認の取得に向けた共同事業化契約も結んだ。

  北越紀州製紙(3865):1.7%安の646円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、17年3月期営業利益予想を126億円から97億円(会社計画105億円)、来期を140億円から93億円に減額した。印刷用紙市況の下落と円安により来期は営業減益を見込む。今後、印刷用紙の価格是正がなければ本格的な業績改善は難しいとみる。投資判断は「中立」を継続した。

  フィンテック グローバル(8789):27%安の116円。17年に予定していた森と湖を楽しむ施設「メッツァビレッジ」の開業を18年秋、フィンランドの人気作品「ムーミン」の世界を体現できる「ムーミンバレーパーク」のグランドオープンを19年春に変更する、と6日午後に発表した。工期見積もりの過程でコンセプトの体現にはこれまで以上の開発、準備期間が必要と判断した。

  新光電気工業(6967):4.3%高の731円。モルガン・スタンレーMUFG証券では、17年3月期の営業利益予想を11億円から53億円(会社計画28億円)、来期を14億円から72億円、再来期を35億円から73億円に増額。円安による業績の上振れを予想、IC組み立て品や静電チャックなどFCパッケージ以外の柱の育成を評価した。

  福井コンピュータホールディングス(9790):3.1%高の2447円。大和証券は5日付で投資判断を「買い」に新規格付けした。ICT技術を活用する取り組み「i-Construction」で今来期の業績がすでに押し上げられ始めている上、仮想現実(VR)技術で新たな収益機会が訪れるだろうと指摘。17年3月期営業利益予想は29億円(会社計画28億円)、来期は34億円、再来期は38億円とみる。目標株価は3600円。

  コメ兵(2780):4.7%高の1173円。6日午後に公表した11月の月次売上高は、全社ベースで前年同期比18.4%減と、減少率は10月の23.8%減から縮小した。単月売上高の28億800万円は、17年3月期に入り9月の36億6200万円、6月の28億6600万円に次ぎ3番目に多い。

  バリューHR(6078):13%高の2618円。12日に現在の東証2部から1部指定になると5日に発表。流動性の向上などが期待された。

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