バンカーや実需業者、ブローカーによれば、米国シェールオイル企業は石油輸出国機構(OPEC)総会後の原油価格上昇を利用し、来年と2018年の価格に関連するリスクをヘッジしており、原油の先物カーブには逆転が起きている。

  将来のキャッシュフローと売却価格を固定するヘッジ取引の増加は、米国の原油生産が来年拡大することを意味し、8年ぶりとなるOPECによる減産の効果が弱められる可能性がある。そうなれば、OPECはかつて打ち負かそうとしていたセクターを最終的に救うことになるかもしれない。

  ニューヨークとヒューストンにオフィスを持つ石油関連投資顧問ハドソンフィールドの創業者、ベン・フリーマン氏は「OPEC総会後、米国の石油生産会社は非常に活発にヘッジ取引をしている。生産会社によるこの価格水準でのヘッジがかなりの量に達するだろう」と予想する。

  こうしたヘッジ取引による圧力は先物カーブ全体で激しい変動のきっかけとなっている。シェール企業が来年と18年の早い時期に引き渡しとなる原油を売却する中、先物カーブの形状は平たんになった。ARオイル・コンサルティングの創業者で、カルテックス・オーストラリアとロイヤル・ダッチ・シェルでトレーディング担当幹部を務めた経験のあるアダム・リッチー氏は「先物カーブは生産会社がヘッジしていることを如実に示している」と述べた。

  ウェスト・テキサス ・インターミディエート(WTI)原油先物17年12月限の価格は現在、18年6月限を上回り、期近物価格の方が期先物より高い逆ざやの状態となっている。1週間前は、期近物価格の方が期先物より安い順ざやだった。

原題:Oil Market Turns Upside Down as U.S. Shale Hedges Post-OPEC (2)(抜粋)

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