イタリアのレンツィ首相は4日の国民投票での憲法改正否決を受けて辞意を表明し、同国の政治は次の段階に入った。今後に予想される展開と焦点は以下の通り。

  レンツィ首相は5日午後にマッタレッラ大統領に辞表を提出。大統領は新たな連立政権が成立しそうか、総選挙が必要かを見極めるため、上下両院議長や政党党首らと会談するだろう。国民投票の結果は大差だったため、レンツィ氏は民主党党首も辞任する公算が大きい。

  首相の後任として名前が挙がっているのはパドアン経済財務相やグラッソ上院議長、フランチェスキーニ文化相。

  大統領は何よりも安定を重視し、新政権が次期総選挙が予定されている2018年早期まで続くことを望むだろうが、暫定政権の命運は各党の思惑に左右される。

  反体制政党の五つ星運動は解散総選挙を望んでいる。世論調査で五つ星の支持はレンツィ氏の民主党と拮抗(きっこう)。4日公表のEMGの調査によれば、総選挙で決選投票となれば53%対47%で勝利の見込みだ。五つ星は政権を取ればユーロ離脱の是非を問う国民投票を実施したい考え。

  中道右派フォルツァ・イタリアを率いるベルルスコーニ元首相も、連立に加わるなどの形での政権復帰を狙う。

  新政権づくりに加え、主要政党にとっての次なる優先課題は選挙法改正だ。現行の下院選挙法では第一党が自動的に過半数議席を得るが、この恩恵を受けるのが五つ星になることを既成政党は心配している。

  国民投票後の政治の不安定でイタリア3位の銀行、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナの増資への道はややこしくなりそうだ。同行は新株発行を週内に予定している。277億ユーロ(約3兆3460億円)相当の不良債権の処理も進める必要がある。

原題:What Next for Italy After Renzi’s Resignation? QuickTake Q&A(抜粋)

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