世界で最も急速な伸びを示す原油市場であるインドの石油需要の伸びが軟化する可能性がある。同国政府による高額紙幣の回収措置に伴い、経済成長の鈍化が予想されるためだ。

  アイビー・グルーバル・エナジーやFGE、セントラム・ブローキングによれば、インドの石油需要の半分以上を占めるディーゼル油とガソリンの需要は、今月と来年の早い時期に鈍化または減少する見通しだ。モディ首相が11月に高額紙幣の回収措置を導入したことを受け、インドの経済成長は一時的に軟化するとの見方が広がっている。インドでは消費者の取引のほぼ全てが現金で行われている。

  FGE(シンガポール)のスエズ運河以東地域の石油担当責任者、スリ・パラバイッカラス氏は「インド経済の大部分がさまざまな現金集約的セクターに依存しているため、高額紙幣の回収措置は短期的に経済成長鈍化につながるのは間違いないだろう」と指摘。「来年第1四半期(1-3月)にかけて予想される経済成長鈍化は、特に輸送燃料など石油需要の若干の後退につながると予想される」と述べた。
  
原題:Oil Market’s New Engine Losing Steam on Modi’s Cash Crackdown(抜粋)

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