ソニーは、子会社が手掛けたアニメ作品を積極的にスマートフォン向けのゲームに展開しようと考えている。アニメの世界観やキャラクターを生かすことで人気ゲームを生み出し、収益を多角化する。

  アニメ制作を中心にスマホゲーム配信も行う子会社アニプレックスの岩上敦宏社長が、ブルームバーグの取材で明らかにした。アニプレックスが昨年7月から配信しているスマホゲーム「Fate/Grand Order(フェイト/グランド オーダー)」が好調なことを受け、他のアニメについてもゲーム化を検討する。

  「フェイト」は10月に700万ダウンロードを突破したと発表され、調査会社アップアニーによれば、1日午前11時の売り上げランキングは国内ゲームで3位となっている。ソニーが11月1日に発表した7-9月期決算では、音楽部門の増収増益の一因として同ゲームが好調だったことを挙げた。ゲーム機「プレイステーション(PS)4」が好調のソニーは、スマホゲームからの収益も拡大しようと考えている。

岩上敦弘さん.
岩上敦弘さん.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  岩上氏は、ゲーム成功の理由について、同シリーズのアニメにファンがたくさんいることが分かっており、「世界観の内容とキャラクターの豊富さをアプリゲームという形にしたら、きっとファンが喜ぶものができる」と思ったと説明。またスマホゲームブームについても一過性のものではないと判断し、「ビジネスとして仕掛けたい」と考えたと話した。

  「日本には、とても多くのアニメファンがおり、ずっと応援してくれる」とマッコーリー証券アナリストのダミアン・トン氏は述べた。一方で「ゲームが成功するためには、ファン以外からも支持されなくてはならない」と指摘した。

  ソニーが4月に設立したスマホゲームを手掛ける子会社フォワードワークスも、17年中にゲームアプリの配信を開始する。プレイステーションで培った技術を活用し、日本とアジアでの拡大を狙う。任天堂も人気キャラクターのマリオを使ったスマホゲームの配信を今月15日に控える。

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