スイスの銀行2位、クレディ・スイス・グループがマネーロンダリング(資金洗浄)を取り締まる地元当局に疑わしい取引を報告し、同行の行員1人と元行員2人がジュネーブの検察当局の捜査対象となっている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  クレディ・スイスが確認した今回の捜査は、ジュネーブのウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)部門が絡む捜査としては2件目。昨年始まった捜査の焦点は、同行を退職後に資産運用会社TGインベストメント・サービシズを設立した元行員2人という。関係者によると、このTG社員2人は不正行為と違法な運用・管理に関与した疑いが持たれており、クレディ・スイスの行員は注意義務違反で調べを受けている。

  クレディ・スイスは、ロシア人とジョージア(グルジア)人の富裕層顧客の口座の損失を穴埋めするためにトレードを捏造(ねつぞう)したとジュネーブの複数のバンカーが昨年認めた別件の捜査にも関わっている。

  同行の広報担当は、今回の刑事捜査の焦点は外部の資産運用担当者であり、クレディ・スイス自体でないとした上で、捜査が継続中でありそれ以上はコメントできないと回答。ジュネーブの検察当局の報道官は、クレディ・スイスに開設された口座に関する重要な捜査が行われていることを認めた。

原題:Credit Suisse Employee Probed After Bank Money Laundering Report(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE