メキシコ銀行(中央銀行)のカルステンス総裁が来年、国際決済銀行(BIS)総支配人に就く。米国でトランプ次期政権が新たな経済政策の準備を進める中で、メキシコ当局は国際的知名度の高い政策通を失うことになる。

  中銀総裁退任との1日のニュースを受け、メキシコ・ペソは対ドルで一時1.4%安となった。メキシコ中銀は、カルステンス総裁が来年7月に退任し、10月にBIS入りするとの声明を発表した。

  カルステンス氏の総裁就任は2010年。同氏は08年から09年にかけての世界的な金融危機時に、中南米2位の経済規模を誇るメキシコを適切な政策で支えたことで投資家から評価を得た。

  クレディ・スイス・グループの中南米担当チーフエコノミスト、アロンソ・セルベラ氏は「国内外の投資家がカルステンス氏をメキシコのマクロ経済政策の力強いよりどころと見なしているという観点からすれば、ネガティブな展開だ」と指摘。米大統領選挙の結果を受け「メキシコが直面している不確実さの高まりを踏まえれば、間の悪いタイミングだ」と述べた。

  カルステンス氏の中銀総裁退任はフォーブスとTVアステカが先に報じていた。

原題:Mexico Loses Central Bank Chief to BIS as Trump Risk Looms (3)(抜粋)

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