2日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  電子部品や半導体関連:アルプス電気(6770)が前日比3.7%安の2819円、SCREENホールディングス(7735)が5.4%安の6440円、日立国際電気(6756)が5%安の2148円など。米アップルが携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)7」向けの発注を減らし始めたとデジタイムズが台湾のサプライチェーンからの情報を基に報道。米国株式市場でアップルサプライヤーを中心に半導体関連企業の株価が大幅安した流れを引き継いだ。

  銀行:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が5.7%高の726.1円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が2.9%高の4483円、みずほフィナンシャルグループ(8411)が3.1%高の211.6円。3銘柄合計の売買代金は4002億円に達し、東証1部全体の1割超を占めた。トランプ次期米大統領の政策がインフレと米経済を押し上げるとの見方から、1日の米10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp)高の2.45%と上昇、米S&P500金融株指数は08年2月以来の高値となった。ゴールドマン・サックス証券は17年日本株投資戦略リポートで、インフレ見通し改善などから、セクターウエート判断で銀行を「オーバーウエート」に上げ。

  スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684):4.4%高の2952円。11月29日に発売したゲームソフト「ファイナルファンタジーXV」の販売本数が初日で500万本を突破したと1日に発表。メリルリンチ日本証券では、年末商戦を控えるタイミングで同証の17年3月期の販売前提600万本に迫る水準まで到達していることは短期株価にポジティブと評価。

  ディー・エヌ・エー(2432):6.7%安の3285円。根拠の不明確な医療記事を掲載したなどとして運営する9つのまとめサイトを閉鎖すると1日に発表。クレディ・スイス証券では、中期の利益貢献が期待されていたキュレーションメディアの公開再開時期は不透明で、収益貢献時期は遅れると指摘。四半期で数億円規模の利益悪化が懸念されるとの見方を示した。

  カジノ関連:パチスロ用メダル貸機を手掛けるオーイズミ(6428)が7.1%高の825円、貨幣処理機大手の日本金銭機械(6418)が0.6%高の1590円など。カジノを中心とするIR整備推進法案が、今国会で可決、成立する公算が大きくなったと産経新聞が報道したことを受け、午前の取引で大幅高となった。2日正午すぎに衆院内閣委員会で同法案が可決されると好材料出尽くしとみられ上げ幅は縮小した。

  東洋エンジニアリング(6330):5.2%安の312円。みずほ証券は1日付で投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に、目標株価を330円から260円に引き下げた。建設工事序盤での米国エチレンプロジェクトの工事損失計上は想定外と指摘し、新たなリスク案件浮上でさらなる追加損失が発生する可能性があるとした。2017年3月期の営業利益予想を135億円から110億円に下方修正。会社計画は前期比13%増の125億円。

  千代田化工建設(6366):0.9%安の862円。みずほ証券は1日付で投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を1000円から900円に引き下げた。17年3月期の受注は、キャメロンLNG増設プロジェクトの最終投資決定(FID)の遅れから会社計画未達成となる公算が大きいと分析。17年3月期の営業利益予想を160億円から150億円に下方修正した。会社計画は前期比12%増の180億円。

  トーヨーカネツ(6369):7.9%安の327円。11月11日に決議した23億円を上限とする自社株買いが終了したと2日正午に発表。需給面での下支え効果が薄れるとみられた。

  クラリオン(6796):14%高の419円。クレディ・スイス証券は1日付で投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を320円から450円に引き上げた。駐車アシスト機能の搭載率の高まりなどで車載カメラシステムの売り上げ成長の再加速のタイミングが従来よりも早まったと分析。17年3月期の営業利益予想を105億円から109億円に(会社計画100億円)、来期を120億円から130億円に上方修正した。

  タダノ(6395):6%高の1396円。JPモルガン証券は1日付で投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に、目標株価を1300円から1900円に引き上げた。厳しい環境下でもシェア上昇策や売価向上、原価低減策を実現、原油価格の上昇や海外需要の底打ちを背景に18年3月期は業績が回復すると予想した。来期営業利益予想を180億円から240億円に上方修正。 

  ニチイ学館(9792):2.5%高の894円。いちよし経済研究所は1日付で投資判断を「売り」から「中立」に、フェアバリューを550円から750円に引き上げた。介護事業を軸にコスト削減を織り込み17年3月期営業利益予想を22億円から35億円に上方修正。

  富士石油(5017):10%高の380円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は1日付で17年3月期営業利益予想を132億円から153億円に上方修正した。会社計画は143億円。原料炭価格の上昇で石油ピッチの採算性が改善すると見込んだ。投資判断は「オーバーウエート」で継続。

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