2兆4000億ドル(約273兆円)規模の世界のファッション業界は来年、これまでで最も厳しい年の一つだった今年の状況と比較して回復するとの見通しを、コンサルティング会社マッキンゼーが示した。

  マッキンゼーの推計によれば、世界経済の改善に加え、英バーバリー・グループや米ラルフローレンなど主要ブランドの事業再編によりファッション業界全体の売上高は来年、最大3.5%増加する可能性が高い。ウェブサイトのビジネス・オブ・ファッションと共同で作成された92ページのこのリポートによれば、ファッション業界が世界の主要経済国の成長ペースを悠々と上回っていた時代は終わると予想されるものの、伸びは今年の推計2-2.5%から加速する見通しだ。

ロンドンのバーバーリー店の外を歩く女性
ロンドンのバーバーリー店の外を歩く女性
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  米アバクロンビー・アンド・フィッチやドイツのヒューゴ・ボスファーストリテイリングなどのファッションブランドは軒並み今年の利益の落ち込みを発表しており、てこ入れが必要な状況の中で、業界回復の見通しが示されたことになる。マッキンゼーによれば、商品を見る目が高く購買性向が予想しにくいミレニアル世代を中心に、各社は消費者のニーズの変化に迅速に対応する必要がある。

  リポートは「2017年には、ファッション業界に回復のかすかな兆しが見えるだろう」とし、価値のある購入可能な高級品分野が最も回復すると予想。多くのブランドが大幅なコスト削減と事業再編を実施しており、「その成果が挙がりつつある」と指摘した。  

原題:Fashion Industry Set for Rebound After Toughest Year on Record(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE