世界最大の食品メーカー、スイスのネスレは砂糖を最大4割減らしてチョコレートを生産する方法を発見したと発表した。健康志向の高まりで各国政府や世界保健機関(WHO)、消費者などから食品メーカーへの圧力が強まる中、「キットカット」を生産する同社の強みになりそうだ。

  ネスレのステファン・カツィカス最高技術責任者(CTO)によると、同社が開発したプロセスは砂糖の構造を変化させ、それによって少量でも一段と甘く感じられる。具体的にどのように作用するかは明らかにしなかったが、このプロセスを利用して生産する菓子製品の販売を2018年に開始し、同社は段階的に砂糖の使用を減らしていくと同氏はインタビューで話した。

ネスレのチョコレート工場
ネスレのチョコレート工場
Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

  同社以外にも米製菓大手モンデリーズ・インターナショナルやペプシコも含め食品メーカー大手は、砂糖や塩の使用が多い製品への依存を減らしヘルシーな製品づくりに必死だ。この背景には英国やメキシコ、米国の一部都市が子供の肥満や糖尿病対策で糖分入り飲料などに「砂糖税」の導入を決めたことなどがある。

  カツィカス氏は「消費者にはこれまでとは違う味に慣れてほしい。もっと自然な味だ」と述べた。チョコの味が急に変わるのを避けるため、ネスレは砂糖の分量を段階的に減らす新技術を活用する計画だという。自らがコーヒーに入れる砂糖を毎週減らしていった結果、3カ月でブラックコーヒーを飲めるようになった例を挙げた。

  ネスレは砂糖を減らして生産できるプロセスの特許取得を目指している。

原題:Nestle Scientists Find Method to Cut Sugar in Chocolate by 40%(抜粋)

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