石油輸出国機構(OPEC)が原油減産で最終合意したことは、天然ガス市場にとって朗報であると同時に凶報でもある。

  米国の天然ガス相場を2年ぶりの高値まで押し上げた強気派にとって、原油減産は悪いニュースだ。OPECが減産で最終合意したことで原油先物相場が上昇する中、原油探査会社にとって掘削のインセンティブが高まっている。原油を生産すれば副産物であるガスも抽出されるため、既に過去最高水準となっている米国のガス供給過剰がさらに膨らむ恐れがある。

  プレステージ・エコノミクス(テキサス州)のジェーソン・シェンカー社長は「各社は掘削を増やすとみられ、都合の悪い時期にガス生産が増える見通しだ。米国のガス市場にとって向こう3-9カ月間にわたり弱材料になる」と指摘する。

  いわゆる随伴ガスの生産が増えることにより米ガス相場上昇が抑制される恐れがあるものの、それは、液化天然ガス(LNG)市場の活況に結び付く可能性もある。LNG契約の大部分が指標となる原油先物価格に連動しているためだ。また、米国のガス価格が下落すれば同国のLNG輸出業者はさらに割安な価格でLNGを輸出することが可能となる見込みだ。

原題:OPEC Deal Is Bad News for U.S. Gas and Good News for LNG (1)(抜粋)

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