30日のブラジル株式市場では、指標のボベスパ指数が原油高を好感し上げた。ブラジル石油公社(ペトロブラス)が上昇。ヘルスケア企業と消費関連銘柄も高い。財政再建に向けた議会での重要な進展を受けて、テメル政権は投資家からの信頼を回復できるとの観測が広がったことが後押しした。通貨レアルは日中、もみ合う展開となり結局0.2%高。

  ボベスパ指数は29日、商品価格が下落する中、世界の主要株価指数で最大の下げを演じていた。ブラジルの輸出は商品が半分余りを占める。テメル政権は財政赤字削減と景気回復を目指した政策への支持を獲得できるとの期待から、ブラジルの株式と通貨は今年これまで、世界で最高のパフォーマンスとなっている。上院が29日遅く憲法改正を承認したことで、最大20年にわたって実質ベースでの歳出の伸び凍結を目指す案は成立間近となった。

  ガルデ・インベスチメントスのエコノミスト、ダニエル・ウィークス氏は「今回の承認は非常に良い兆しだ。政治的雑音が響く中で、政府は期限内に大差での可決を達成した」と語った。

  ボベスパ指数は前日比1.5%高の61906.36で終了。指数構成58銘柄中39銘柄が上昇。ペトロブラスは9.1%高。石油輸出国機構(OPEC)が減産で最終合意したことを受け、原油相場は急騰。保険会社のクアリコープは5.5%、不動産開発会社ムルチプラン・エンプレエンジメントス・イモビリアリオスは4.2%それぞれ上げた。レアルは1ドル=3.3858レアル。

  この日発表されたブラジルの7-9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)は前期比0.8%減と、4-6月(第2四半期)の同0.4%減(改定値)に続きマイナス成長となったものの、この日は原油高と財政再建への期待がそれに勝った形だ。第3四半期の前期比増減率は、ブルームバーグ調査の中央値0.9%減よりは小幅な落ち込みだった。前年同期比では2.9%減。

原題:Ibovespa Surges With Oil as Budget Deal Adds to Fiscal Optimism(抜粋)

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