トランプ次期米大統領が財務長官への起用を決めたスティーブン・ムニューチン氏は30日、トランプ氏の税制改革案では結局のところ「高所得者」に減税にならないとの見解を示した。トランプ氏が選挙戦中に提案した改革案からは大きな転換となる。

  選挙戦でトランプ陣営の全米財務責任者を務めたムニューチン氏はCNBCのインタビューで、「高所得者に対する税の引き下げは控除の縮小で相殺されるため、高所得者にとって完全に減税になるわけではない」と述べた。

  トランプ氏のウェブサイトに示された税制改革案は11月30日時点では、「一括減税」とするが、特に「労働者や中間所得層」に重点を置く方針となっている。

  ムニューチン氏はCNBCに対し、控除を縮小する分野として住宅ローン利子などを挙げたが、具体案には踏み込まなかった。なお慈善事業への寄付に対する控除は継続する考えを示唆した。トランプ氏の政権移行チームに高所得者減税の相殺方法の詳細について取材を試みたが、現時点で返答は得られていない。

原題:Trump Wants ‘No Absolute Tax Cut’ for Upper Class: Mnuchin (1)(抜粋)

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