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米国債:下落、民間雇用者数の伸びが予想上回る-10年債2.38%

更新日時

30日の米国債相場は下落。11月の米民間雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことに反応した。

  給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが30日発表した給与名簿に基づく集計調査によると、11月の米民間部門の雇用者数は21万6000人増加。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は17万人増だった。

  ボストン・アドバイザーズ(運用資産45億ドル)のポートフォリオマネジャー、ジェームズ・ガウル氏は「インフレ期待の高まりというこれまでの現象がきょうも続いている」と分析。12月2日発表の「雇用統計は米金融当局の視点で見ることになる」とし、「極めて大きな下向きのサプライズがない限り、12月の米利上げ期待は依然有効だ」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.38%。

  この日は月末特有の買いが見られなかったことも国債の売りにつながった。デュレーション(平均残存期間)延長を目的とした月末特有の買いやポートフォリオのリバランスを見込んだロングポジションが解消を迫られ、下げを増幅させた可能性がある。

  トランプ次期米大統領から財務長官に指名されるスティーブン・ムニューチン氏の発言を受けて超長期債が発行されるとの見方が広がったことも売りにつながった。

  ムニューチン氏は経済専門局CNBCのインタビューで、「発行する国債の年限を長期化する可能性を検討する」と語った。50年債や100年債の発行も念頭にあるのかとの問いには、「あらゆる可能性を検討する」と述べた。

  この発言を受けて、約115bpだった5年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)は、1時間余りで約122bpに拡大。30年債利回りは一時14bp上昇して年初来高水準まであと1bp未満に迫った。

原題:Treasuries Slump on Jobs Report; Oil Surges as OPEC Reaches Deal(抜粋)
原題:USTs Fall Led by 30Y as Month-End Demand Fails to Emerge(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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