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OPECは「歴史に逆らおうとしている」-長期投資のPGIMが警告

  • 原油価格は長期的に圧迫されるトレンドにある-PGIMハント氏
  • 年金基金の運用担当者は現実的な期待を持つことが必要

米生命保険プルデンシャル・フィナンシャル傘下の運用会社PGIMのデービッド・ハント最高経営責任者(CEO)は、石油輸出国機構(OPEC)の減産合意で高騰した原油価格に対し、過剰な反応をしないよう注意を促した。

  運用資産が1兆ドル(約114兆円)のPGIMを率いるハントCEOは30日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「われわれのような長期投資家は、ウィーンに集まったOPEC閣僚を見て『歴史の流れに逆らおうとしている』との印象を持つことが多い」と発言。「原油生産のコストは原油をめぐる限界収益の経済学を劇的に変化させた。これにはフラッキング技術が大きく寄与している」と指摘した。

  ロンドン時間午後4時19分現在、指標の北海ブレント原油は前日比8.2%高の1バレル=50.19ドルに急騰。サウジアラビア、イラク、イランの3大産油国が減産の分担をめぐる違いを乗り越え、8年ぶりにOPECが減産で合意したことを好感した。それでも原油価格は2014年半ばと比べ、半値以下の水準にある。

  PGIMは年金基金など顧客のために投資する。ハント氏は、重要なのは長期的な視点を持つことだとし、現在の協議に関わりなく原油価格は「かつての水準には戻らない」ことを考慮するべきだと指摘。こうした認識が日本やインドなど原油輸入国のほか、大量の燃料を必要とする航空などの業界に対する投資家のアプローチにも影響するはずだと続けた。

  ハント氏はまた、米国株全般の大きな流れにも注目し、ドナルド・トランプ氏が大統領選に勝利して以降の行き過ぎた楽観に投資家は用心するべきだと呼び掛けた。

原題:OPEC Fights Against History, $1 Trillion Money Manager Says (1)(抜粋)

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