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カーニー総裁がドラギ総裁に反撃-離脱で英銀打撃ならEUに損失

更新日時
  • 英国は事実上、欧州全体にとっての投資銀行だ-カーニー総裁
  • 金融安定へのリスクは引き続き「高水準」-英中銀報告

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は30日、英国の欧州連合(EU)離脱が英銀行システムに打撃を与えれば、EUも多くを失うだろうと警告した。

  同総裁は記者会見で、「英国は事実上、欧州全体にとっての投資銀行だ」とし、投資銀行の行う「活動はEU内の企業にとって必須であり、離脱に伴う移行が秩序立って行われ企業が銀行のサービスに継続的にアクセスできることはあらゆる意味でEUにとって利益になる」と語った。

  欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は今週、EU離脱で最も大きく打撃を受けるのは英国だと発言しており、カーニー総裁がこれに応酬した形となった。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)議長を務めるデイセルブルム・オランダ財務相も29日、「欧州とユーロ圏の金融サービスの中心が域外にあってルールや規制の点で独自の道を行くのは容認できない」とくぎを刺した。

  英中銀は同日発表した半期金融安定報告で、英国の金融安定へのリスクは引き続き高水準だとの認識を示した。無秩序な欧州連合(EU)離脱となれば銀行システムと経済に悪影響が及ぶだろうと指摘した。

  報告の中でEU離脱の影響について査定中だと説明した。離脱に伴い金融機関がロンドンに集中させている業務やサービスの変更を余儀なくされれば、英国にもEUにも困難が生じ得る。離脱交渉は来年始まる予定。

  「そのような調整が短時間で行われれば、欧州の実体経済に提供されるサービスが混乱するリスクが大きくなるとともに、貿易と金融を通じて英経済に波及しかねない」と英中銀は分析した。

  金融安定全体へのリスクとしては、EU離脱に加えて経常赤字、高水準の家計債務、商業用不動産、市場の流動性、世界的環境を挙げた。

原題:Carney Returns Draghi’s Brexit Warning With One of His Own (1)(抜粋)
BOE Highlights Brexit Stability Threat as Global Risks Increase

(第3段落にデイセルブルム・オランダ財務相の発言を追加します.)
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