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次期政権の財務長官にムニューチン氏、ロス氏は商務長官に-CNBC

更新日時
  • 90年代半ば以降で3人目のゴールドマン出身の財務長官に
  • 金利や財政政策、強いドル政策に関する見解はほとんど知られず

ゴールドマン・サックス・グループ出身のスティーブン・ムニューチン氏は、トランプ次期米大統領から財務長官に起用されることを明らかにした。次期大統領は米景気押し上げを目指す選挙公約の実行を担うチームの編成を進めており、財務長官選びはその要だった。

  ムニューチン氏は30日のCNBCとのインタビューで、閣僚に選定されたことを確認した。資産家で著名投資家のウィルバー・ロス氏は、商務長官に指名される見通しだと語った。

  ムニューチン氏(53)の指名が米上院で承認されれば、1990年代半ば以降で3人目のゴールドマン出身の財務長官となる。次期政権の要職に就くゴールドマン出身者では、ホワイトハウスのチーフストラテジスト兼上級顧問を務めることになるスティーブン・バノン氏に続き2人目になる。

  ムニューチン氏とロス氏の選定により、トランプ次期政権の経済チームの骨組みが決まる。ムニューチン氏は財務長官に就任すれば、トランプ氏の選挙公約実行で重要プレーヤーとして、政治や経済、外交問題に早速取り組むことになる。税制改革や対イラン制裁の一部解除合意の見直し、米国の製造業支援を目指した貿易協定の再交渉、中国の為替操作国認定などが課題となる。

  トランプ氏は29日にマコネル共和党上院院内総務の妻で元労働長官のイレーン・チャオ氏を運輸長官に起用することを決めた。厚生長官には、医療保険制度改革法(オバマケア)反対の旗振り役を務めてきたトム・プライス下院議員(共和、ジョージア州)を据える。トランプ氏は同日夜にニューヨークで、ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事と会食した。ロムニー氏は選挙戦でトランプ氏を批判したが、国務長官候補の1人と目されている。

次期政権の編成進む

  トランプ氏は29日にゴールドマンのゲーリー・コーン社長とも会談した。政権移行計画に詳しい関係者1人によると、トランプ氏と側近らは引き続きコーン氏起用の場合の役職を協議中で、財務省や行政管理予算局(OMB)のポストに就く可能性もあるほか、連邦準備制度での起用も検討されるかもしれないという。

  ムニューチン氏は大統領選でトランプ陣営の全米財務責任者を務めた。同氏の財務長官起用は、選挙戦で大銀行の影響力を非難したトランプ氏が、政権移行準備ではウォール街幹部を頼りにしていることを浮き彫りにした。

  金利や財政政策に関するムニューチン氏の見解はほとんど知られておらず、前任者らが掲げてきた強いドル政策を堅持するかどうかは不明。同氏はウォール街エリートの家系で、父がゴールドマンの経営委員会メンバーだった。兄弟のアラン氏にもリーマン・ブラザーズ・ホールディングスやベアー・スターンズなどの金融機関での職歴がある。

  次期大統領の就任式は来年1月20日で、財務長官などの閣僚指名をめぐる上院公聴会は通常、その数週間後に開催される。ゴールドマン元幹部という経歴や金融危機後の銀行買収と売却で利益を上げた経緯があるため、ムニューチン氏は公聴会で厳しい質問を受ける可能性がある。

原題:Mnuchin, Ross Say Trump Picked Them for Treasury, Commerce Posts(抜粋)

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