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アステラス、前立腺がん超えるブロックバスター模索-畑中社長

アステラス製薬は前立腺がん治療薬への多額の投資が奏功し、時価総額でアジア有数の製薬企業にのし上がった。この特許切れが2019年に迫る現在、畑中好彦社長(CEO)は次のブロックバスターの模索に動いている。

  これまでにも企業の合併・買収(M&A)を活用して事業を拡大させてきた歴史を持つアステラスは、3600億円に上る現預金を武器にさまざまな投資の選択肢を精査している。買収対象を探す一方で、社内の戦略チームは事業拡大の可能性がある複数の疾病に注目していると、東京本社でインタビューに応じた畑中社長が語った。

  アステラスは2009年、米国の製薬会社メディベーションとの提携を通じ、前立腺がん治療薬「イクスタンジ」の共同販売権を獲得。この薬の発売後、アステラスの売上高は急拡大し、株価は過去5年間で2倍以上になった。時価総額はいまや3兆4200億円に達し、国内首位の武田薬品工業と競う存在に成長した。

  畑中社長は次のブロックバスターを求める中で、筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療の候補薬や、がん治療薬の新たな部類に投資を開始していると発言。低成長事業を縮小する意向も示した。泌尿器や移植関連、がんへの注力を続けつつ、社内のチームは筋疾患と眼科を新たな事業拡大領域として特定したという。

  畑中社長は「当社は特許権を持つ革新的な薬に注目しているだけだ」とし、「ジェネリックやOTC事業は眼中にない。従って、選択と集中が最優先だ」と述べた。買収対象となる規模や具体的分野には触れなかった。

原題:Pharma CEO Pursues New Trophy to Top Prostate Cancer Blockbuster(抜粋)

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