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OPEC、イランとサウジが態度を硬化-減産協議に手詰まり感

更新日時
  • イランは減産に応じないと主張し、サウジも合意破棄の用意と関係者
  • 合意を支える状況がますます不確かとなりブレント原油は4.8%下落

石油輸出国機構(OPEC)の減産合意は成立が危うい情勢だ。イランが減産に応じるつもりはないとあらためて表明し、サウジアラビアはイランが意味のある役割を進んで果たすことが合意には不可欠だと主張した。

  30日のOPEC総会を前にウィーンに集まった加盟国閣僚は、立場の違いを乗り越えて合意を取りまとめようと努力している。だがアルジェリア、ベネズエラの担当相との協議を終えたイランのザンギャネ石油相は、自国の主張を展開。イランの強硬姿勢を受けて、ロンドン市場で取引される指標のブレント原油は前日比で一時4.8%下落した。

Preparations Ahead Of The 171st Organization Of Petroleum Exporting Countries (OPEC) Conference

OPECのロゴ

Photographer: Akos Stiller/Bloomberg

  OPECはウィーンで30日に開く総会で8年ぶりとなる減産の条件について詰めの協議を行う予定だが、総会を翌日に控えてイランとイラクはなお難色を示しており、合意を支える状況がますます不確かな様相となりつつある。OPEC最大の産油国であるサウジの立場に詳しい関係者によると、リビアとナイジェリアを除く全加盟国が減産合意に参加しない場合、サウジは合意を破棄する用意があるという。

  インドネシアのジョナン・エネルギー鉱物資源相はウィーンで記者団に対し、総会で合意が成立するかどうかは「分からない」と発言。「きょうの時点では一概に言えない感触だ」と述べた。

  OPEC加盟国は9月にアルジェで開いた会合で、生産量を10月の水準から日量120万バレル程度減らすことで合意した。ただ、イランは長らく続いた制裁が解除され生産を増やしているという理由から特別扱いを求めている。

  OPECに派遣されている加盟国の代表2人が28日に明らかにしたところでは、イランは現在の水準より日量約20万バレル多い同397万5000バレルでの増産凍結を提案。これに対し、サウジは370万7000バレルをイランの生産上限とする案を提示し、仲介役のアルジェリアは379万5000バレルを提案しているという。

  エクアドルのロング外相は29日にウィーンで記者団に対し、「イランがこれまで制裁を受けており、合意を取りまとめる際にそれを考慮する必要があるという意味で、われわれはイランを支持する」と表明。「イラクについても同じだ。イラクは戦闘など極めて多額の支出を必要とする治安状況におかれており、特別扱いが必要だと理解している」と語った。

  非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、30日のOPEC総会に先立ち、加盟国の代表団トップによる非公式協議が同日午前8時(日本時間午後4時)ごろから開かれる予定。総会は午前11時から開始される。

  一方、ロシアのノバク・エネルギー相は29日、OPEC総会に合わせウィーン入りする予定はないとしながらも、OPECの合意が成立すれば協議する用意があると述べた。

原題:OPEC Deadlocked as Iran, Saudis Harden Positions on Oil Deal (1)(抜粋)

(30日の非公式協議の情報などを追加して更新します.)
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