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【個別銘柄】参天薬やネクソン下落、インフル関連高い、IPO好発進

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29日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  参天製薬(4536):前日比2.6%安の1439円。28日発表した非感染性後眼部ぶどう膜炎を対象とした「オプシリア」の第3相試験の速報結果についてみずほ証券では、微妙な結果だったとの見方を示した。会社側は440マイクログラムは眼内炎症を効果的、安全に抑えることが示され目標を達成したとしたが、44マイクログラムとの有用性に統計学的有意差が認められなかったと指摘。通常の新薬開発では米国食品医薬局(FDA)申請に2本の第3相試験の結果が必要になるため、今回の結果はネガティブな印象とした。

  ネクソン(3659):3.2%安の1599円。28日午後5時台に計660万株のクロス取引が成立。クロス価格は1585円で、同日終値1651円から4%のディスカウント。証券ジャパン調査情報部の野坂晃一上席次長は、取引内容は不明だが、大きな商いが1585円で成立した事実は短期的に意識せざるを得ず、株価は同水準に引っ張られる動きと指摘した。

  インフルエンザ関連:マスクなどを手掛けるダイワボウホールディングス(3107)が5.7%高の313円、衛生管理商品「クレベリン」などを手掛ける大幸薬品(4574)が1.8%高の1891円など。青森県のあひる農場や新潟県の採卵鶏農場などで高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例を確認したと農林水産省が28日に発表。SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストは、例年より感染事例の報告が早いため、マスクや衛生商品が例年より長く売れるとの思惑で買われたと述べた。

  古河電気工業(5801):3.9%高の3495円。野村証券は28日付で投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を3250円から4000円に引き上げた。世界的な光ファイバー関連製品の需要の好調が2018年3月期も続く確度が高まっていると分析、迅速に能力を増強している情報通信事業の見方を上方修正した。新しい営業利益予想は17年3月期が320億円(会社計画290億円)、来期が395億円。

  TOTO(5332):2.2%安の4425円。ドイツ証券は28日付で目標株価を3415円から3260円に引き下げた。投資判断は「売り」で継続。家計消費が厳しさを増しており、同社が計画している国内事業の達成は容易ではないとし、17年3月期営業利益予想を473億円から464億円に下方修正した。会社計画は480億円。

  沢井製薬(4555):1.9%安の6120円。メリルリンチ日本証券は28日付で目標株価を6400円から6000円に引き下げた。政府の後発医薬品(ジェネリック)需要促進策の勢いが落ちている点や、17年に向けた制度改革議論もジェネリック医薬品業界にマイナスとなる可能性を懸念した。21年3月期営業利益は237億円と、16年3月期実績からほぼ横ばいを予想している。

  安川電機(6506):1.4%安の1758円。ジェフリーズ証券は28日付で投資判断を「ホールド」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。足元の株価上昇は、市場が安川電の18年3月期利益に期待し過ぎていることを示唆している公算があると分析。国内の産業用ロボット生産は金額ベースで伸びが鈍化しており、この分野での売上高見通しに下振れリスクがあるとした。  

  カルビー(2229):1.1%安の3475円。大和証券は28日付で投資判断を最上位の「買い」から「アウトパフォーム」に、目標株価を5100円から3900円に引き下げた。北海道の台風被害と北米事業の回復の遅れが収益を圧迫するとし、17年3月期営業利益は300億円と会社計画310億円を若干下回ると見込んだ。

  エイチ・アイ・エス(9603):1.6%高の3200円。傘下のリゾート運営会社ハウステンボスグループが28日に発表した16年9月期の単体営業利益は前の期比15%減の75億8000万円だった。モルガン・スタンレーMUFG証券では、大阪城ウォーターパークの収益寄与を控除しても同証想定を上回る着地と推察し、ポジティブな印象と評価した。ハウステンボス側の17年9月期営業利益計画は前期比31%増の100億円。 

  日本CMK(6958):2.6%高の592円。みずほ証券は28日付リポートで、デジタルコンシューマーから自動車電装へのポートフォリオ転換進展と構造改革努力により業績フェーズが変化してきていると指摘。電装化進展でプリント基板は中期的な需要増加が見込まれるとした。

  三菱製鋼(5632):2.7%高の227円。岩井コスモ証券は28日付で投資判断を「中立プラス」から「アウトパフォーム」に、目標株価を190円から290円に引き上げた。建機向け特殊鋼需要の回復と原料炭価格上昇の製品価格への転嫁が進み、今後収益が改善していくと予想。17年3月期営業利益予想は35億円(会社計画33億円)、来期が44億円。

  良品計画(7453):2.5%高の2万2400円。3-11月期営業利益は前年同期比2割増の310億円強と29日付の日本経済新聞朝刊が報道した。食品がけん引し客数が回復。円高で仕入れの採算が改善したことも寄与したという。

  光通信(9435):2.7%高の9880円。野村証券は28日付で目標株価を1万円から1万900円に引き上げた。携帯コンテンツ販売事業やレストラン予約システムなどの業種別ITソリューション事業、ウォーターサーバー宅配事業などの損益が改善、18年3月期以降も安定的に営業増益を確保すると見込んだ。

  イマジカ・ロボットホールディングス(6879):7.9%高の671円。連結子会社のアイチップス・テクノロジー(兵庫・尼崎市)が最大2K解像度まで対応する画像歪補正/エッジブレンディングLSIを開発したと29日午前に発表。従来製品より小型化・低価格化した。

  日本航空電子工業(6807):1.7%高の1587円。NEC(6701)が29日から同社株に対する公開買い付け(TOB)を開始した。TOB価格1920円へのさや寄せを見込んだ買いが先行した。

  スタジオアタオ(3550):「ATAO」や「IANNE」などのブランドでオリジナルバッグや財布などの企画・販売を手掛ける同社が29日、マザーズ市場に新規上場した。公開価格3030円に対し初値は26%高の3810円。いちよし経済研究所では、直営店と電子商取引(EC)の両方で販売することで高い販売効率を維持している点を評価、業績好調が続くと予想している。終値は3570円。

  JMC(5704):3Dプリンターや砂型鋳造の試作品などを手がける同社が29日、マザーズ市場に新規上場した。公開価格の960円に対し初値は89%高となる1816円。終値は1599円。

  エルテス(3967):リスク検知に特化したビッグデータ解析によるソリューションの提供などを手がける同社が29日、マザーズ市場に新規上場した。公開価格の1790円に対し、結局、2.3倍の4120円買い気配のまま売買が成立しなかった。17年2月期営業利益計画は前期比36%増の1億8400万円。

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