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金の卵生むガチョウか隠れた資産か-アポロ出資のアテネがIPO申請

  • 両社の密接な関係を規制当局や投資家、銀行は疑問視も
  • アテネは「非流動性を扱う完璧な事業体」-アポロ共同創業者

資産家レオン・ブラック氏の金の卵を生むガチョウが株式公開しようとしている。

  ブラック氏のアポロ・グローバル・マネジメントが出資する保険事業会社アテネ・ホールディングが新規株式公開(IPO)計画を当局に申請した。このIPOを通じ、一部の株主は2380万株を1株当たり38-42ドルで売り出す方針。28日の届け出によれば、IPO価格が仮条件の上限で設定されれば、IPO規模は9億9750万ドル(約1120億円)、バミューダ登記のアテネの評価額は約78億ドルとなる。

  アポロの出資先としてアテネは上位で、IPO後もアポロは10%超の株式を持ち続けると見込まれ、アテネの投資運用を支援することで数億ドルに及ぶ年間手数料を得ることになる。こうした両社の関係は、規制当局や投資家、それにアテネを顧客とする銀行や弁護士が疑問を呈していたとしてもおかしくないほど密接だ。アテネはIPO業務で米ゴールドマン・サックス・グループをはじめとする銀行22行を起用している。

  コーポレートガバナンス(企業統治)専門のローレンス・カニンガム米ジョージワシントン大学法科大学院教授は、「手数料収入を増やすことを全般的な目的とし、限界を広げようとする多くのプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社は、こうした近親相姦(そうかん)的な金融関係に入り込む特徴がある」と指摘する。

  アポロとアテネの広報担当者はコメントを控えた。アテネの内規は両社間の取引について利害に関する委員会に審査を委ねることを義務付けている。同委員会には他のアポロ関連企業の取締役会に属するホープ・テイツ、マーク・バイリンソン両氏も参加している。アポロとアテネの関係について両社の考え方を知る関係者によれば、両社のこの関係から株主と保険契約者は恩恵を受けている。

  アポロの会長兼最高経営責任者(CEO)のブラック氏は2012年の会議で、アテネはアポロの「隠れた資産」の一つだと投資家に伝えていた。アポロ共同創業者のマーク・ローワン氏はその1年後、アテネは「多くの点で非流動性を扱う完璧な事業体だ」と述べた。

原題:As Apollo’s Cash Cow Plans IPO, Questions Linger on Ties (1)(抜粋)

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