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OPEC内の溝埋まらず、イラクとイランが減産に難色-当局者

  • 10時間に及ぶ28日の当局者会合でも立場の違い克服できず
  • サウジは減産が必須条件ではないと表明

石油輸出国機構(OPEC)当局者らは28日、減産合意をめぐる立場の違いを克服できなかった。協議に先立ち、サウジアラビアは減産が必須条件ではないと表明していた。

  OPECはウィーンでの30日の総会で、8年ぶりとなる減産の条件を詰めようとしているが、総会が2日後に迫る中でも、合意成立の見通しは一段と不透明になっている。

  この日の当局者会合は10時間に及んだが、イラクとイランが引き続き難色を示したと、OPEC加盟国の代表の1人が交渉の非公開を理由に匿名で明らかにした。

  OPEC当局者らはこの問題を閣僚レベルの協議に付託することで一致した。同代表によれば、合意案の1つは生産量を10月の水準から日量120万バレル減らすというものだったが、承認に十分な支持を得ているかどうかは依然定かでない。

  28日の会合での議論の中心は減産の負担配分と、減産に反対するロシアへの対応だった。ロシアの強い抵抗が原因で、今週予定されていたOPECと非加盟国との会合は中止されている。サウジは先週の段階で、非加盟国との協議に先立ちOPEC内部の対立を解消する必要があるとして、非加盟国との会合に参加しないと表明した。

  サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は27日、総会で合意に至らない可能性に初めて言及した。

市場シェア

  ナティクシスの主任エネルギーアナリスト、アビシェク・デシュパンデ氏(ロンドン在勤)は「サウジとイランは非常に強力な交渉戦術を推し進めている」と指摘。「サウジは1980、90年代のように影響力を行使して他の加盟国を従わせることはできなくなった。現在、イランやイラクなどがサウジと肩を並べるまで台頭し、大きな市場シェアを得ることを課題としている」と説明した。  
  
  ただ減産に抵抗しているイラクとイランも、原油相場を押し上げるOPEC合意を必要としている。イラクのルアイビ石油相は28日、ウィーンで記者団に、全加盟国に受け入れられるOPEC合意が成立すると楽観していると語った。

  サウジ紙アシャルク・アルアウサトによると、サウジのファリハ・エネルギー相はサウジ東部の都市ダーランで27日、「われわれは来年中に需要は回復し、それに伴い価格が安定化すると予想している。これはOPECの介入がなくても起こるだろう」と発言。「OPEC会合での減産が唯一の道筋ではない。特に米国での消費回復にも頼り得る」と指摘した。
  

OPEC Production Surge

原題:OPEC Said to Remain Split as Saudis Call Cut Not Essential (1)(抜粋)


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