コンテンツにスキップする

プルデンシャルで76兆円運用のティップ氏:米金利は行き過ぎた可能性

  • 米国の成長や生産性の大幅改善を見込むのは無理難題-ティップ氏
  • 米10年債利回り、レンジの中心は2%にシフトした公算

米プルデンシャル・ファイナンシャルのロバート・ティップ氏は、米大統領選でのドナルド・トランプ氏勝利を受けた金利急上昇は行き過ぎだった可能性があると指摘した。

  プルデンシャルの債券担当チーフ投資ストラテジストとして約6800億ドル(約76兆円)の運用に携わるティップ氏は、新政権が米経済成長を加速させると投資家が過大評価している可能性に言及。高齢化や世界経済の不振、ドル高などの要因が経済成長と金利を抑制する公算はあると付け加えた。

  ティップ氏は電話インタビューで、「米国の経済成長や生産性が実際に大きく改善するという長期的シナリオを想定するのは無理難題のようだ」と述べた。

  米国債利回りが大統領選投票日以降に急上昇したのは、共和党が大統領職と新議会を制することで成長を促進する政策が実施され、財政赤字が増え、インフレを高進させるとの観測が広がったためだ。トランプ氏は法人や個人の減税に加え、米国のインフラ再建で5000億-1兆ドルの支出を公約している。

  米10年債利回りは大統領選投票日の11月8日の1.9%から、今月28日には約2.32%に上昇。ティップ氏は選挙前は米10年債利回りが1.5ー1.75%の中心付近で推移するレンジ取引を予想していたが、財政刺激策が織り込まれた今の市場では2%前後に中心がシフトした公算が大きいと述べた。

原題:Prudential’s $680 Billion Manager Says Rates May Have Overshot(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE