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ブラジル株、レアル上昇-政治的緊張の緩和と原材料価格上昇を好感

  • 前文化相の録音テープは大統領にとって打撃とはならないとの観測
  • 中銀の最新エコノミスト調査-今年、来年の成長見通しを下方修正

28日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は上昇。政治的緊張の緩和に加え、原材料価格が上昇し、通貨レアルも上げた。

  ボベスパ指数は前週末比2.1%高の62855.50で終了。3週間ぶりの大幅高となった。レアルは4営業日続落から反発し、0.8%高の1ドル=3.3876レアル。ブルームバーグ商品指数は1.2%上昇した。鉄鉱石や大豆、石油などの商品はブラジル輸出の半分余りを占める。

  深刻なリセッション(景気後退)からの脱却に向けたテメル政権に対する期待から、ボベスパ指数とレアルは今年、世界でも屈指のパフォーマンスとなっている。ただ、レアルは先週売られていた。文化相を辞めたマルセロ・カレロ氏が、停滞していた不動産プロジェクトの問題解決に向けテメル大統領が自身の側近を支援するよう圧力をかけた際の会話を録音していたと語ったことを受け、大統領がスキャンダルに巻き込まれかねないとの懸念が広がった。27日夜のテレビでのインタビューで、 カレロ氏は録音は通常の手順の一環だと語り、録音テープの内容がテメル大統領を直接巻き込むものではないとの観測につながった。

  ラボバンクのシニアストラテジスト、マウリシオ・オレング氏は「高利回り資産にとっての環境が改善している。また、国内事情ではカレロ前文化相のインタビューによって一段の情報が提供された。それにより、政治的リスクの感覚が若干後退した」と語った。

  政治コンサルティング会社ユーラシア・グループは25日、今回のスキャンダルによってテメル大統領が任期を全うできない可能性は高まっていないと指摘した。

  一方、この日発表されたブラジル中銀のエコノミスト調査では、同国の今年の経済成長率見通しは 3.49%減と、前回予想の3.4%減からマイナス幅が拡大。2017年の予想も1%未満の成長とした。1%を下回るとの予想は6月以来。

  鉄鉱石のヴァーレは6.3%高。鉄鉱石価格が6営業日続伸したことが好感された。倉庫運営のルモ・ロジスチカ・オペラドーラ・ムルチモダルは6.8%高。

原題:Brazil’s Currency Gains With Stocks as Political Tensions Ease(抜粋)

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